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福井

野党5党派、共産・山田さんに一本化

2019年5月22日

 今夏の参院選福井選挙区(改選数一)を巡り、立憲民主党など野党五党派は二十一日、東京で会合を開き、既に共産党公認で立候補すると表明していた共産党県常任委員の山田和雄さん(51)に候補を一本化することに合意した。

 同選挙区では自民党公認の現職滝波宏文さん(47)も出馬を予定しており、一騎打ちになる見通し。

 山田さんは取材に「市民にとって魅力のある受け皿としてさらに努力しなければいけない。身が引き締まる思いで誇りを持って頑張っていく」と話した。共産党県委員会の南秀一県委員長は「一本化の背景には自民党政治を変えてほしいという県民の願いがある。期待に応えるため、安倍政権を倒せるよう結果を出したい」と述べた。

 立民や国民などの県内野党などは昨年末以来、統一候補の擁立を目指して協議を重ねてきた。国民県連は東京の行政書士の女性(40)を候補として提示。しかし、県外出身であることなどから、他党から難色が示された。立民県連が中心になり県内の四十代女性の交渉に当たったが、四月中旬に女性が辞退し、擁立を断念した。

 山田さんは一九九五年、旧三国町議に初当選。二〇〇六年三月に合併して坂井市となるまで三期十一年間務めた。一八年三月に参院選福井選挙区で共産公認で立候補すると表明していた。

 合意を受け、共産以外の県内三野党(立民、国民、社民)と連合福井は近く会合を開き、対応や支援体制を協議する方針。(鈴木啓太)

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