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愛知

自民、国民、公明、立民が先行 終盤情勢調査

2019年7月17日

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 中日新聞社が実施した参院選の終盤情勢調査によると、愛知選挙区(改選数四)では、自民党現職の酒井庸行さんが支持を固めて盤石で、国民民主党現職の大塚耕平さんも安定。公明党新人の安江伸夫さんと立憲民主党新人の田島麻衣子さんも有利に戦いを進めている。共産党新人の須山初美さんと、減税日本との統一候補として戦う日本維新の会新人の岬麻紀さんは懸命に追い上げを図っている。四割超が態度を明確にしておらず、情勢は変わる可能性がある。

 酒井さんは二十代と五十代以上を中心に幅広い世代に浸透。自民支持層の五割強を固め、支持なし層からも一定の支持を得ている。支持する人の六割が男性で、女性の支持は伸び悩む。

 大塚さんは国民支持層の七割近くを固め、支持なし層や立民支持層などからも広く支持を集める。年代別では三十代や四十代からの支持が多いが、学生など若年層への浸透が課題だ。

 安江さんは公明支持層の八割超を固め、自民支持層にも食い込むが、若年層への広がりに欠く。田島さんも立民支持層の五割超を固めたが、支持なし層への浸透が課題。年代別では四十代以上から支持を集めている。

 須山さんは女性からの支持が多く、共産支持層の八割超に浸透。二十代から多く支持を得ている。岬さんは維新支持層の六割超を固めた。男性からの支持が多い。社民党新人の平山良平さんは厳しい戦い。

◆自民、優位な戦い 比例代表

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 比例代表の投票先でも自民が27・1%で優位に選挙戦を進めている。立民が10・9%で続き、国民7・0%、共産5・7%で野党は支持が分散した。公明は6・1%、維新は3・5%だった。

 自民は幅広い世代に浸透し、二十代と三十代、七十歳以上で支持を広げている。三十代と四十代では、立民の支持が薄い一方、国民は比較的浸透している。立民、共産は二十代でそれぞれ一割強の支持を集めた。

 政党支持率は自民27・2%、立民8・5%、公明4・8%、国民3・6%、共産3・3%、維新1・5%の順。自民は党を支持する人のうち七割強、立民と国民は八割以上、共産と公明は九割以上をそれぞれ固めた。「支持政党なし」と回答した人の中でも投票先に自民を選んだ人が最も多く、国民、立民、共産の順で続いた。

 (参院選取材班)

 <調査の方法> 愛知県の有権者を対象に十四、十五両日、コンピューターで無作為につくった電話番号にかけるランダム・デジット・ダイヤリング(RDD)追跡法で実施。対象者にかかった千五百十七件のうち、千二百四十人から有効回答を得た。回答率は81・7%。性別や年代構成を反映させて集計した。調査結果の文中の数値は小数点以下を四捨五入したため、合計が100%にならない場合もある。

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