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愛知

連休に候補者、名古屋奔走

2019年7月15日

 21日の投開票まで残り1週間を切った参院選。12人が出馬する激戦となった愛知選挙区(改選数四)の候補者たちは、連休中も名古屋市内の行楽地や市街地で訴えに声をからした。

 公明党新人安江伸夫さん(32)は名古屋市内10カ所で街頭演説。「全国最年少の候補として50年先の明るい未来を切り開く」と絶叫した。栄での演説には選挙戦で初めて名古屋入りした安倍晋三首相が駆け付け「私たちの仲間として国会へ送り出してほしい」と訴えた。

 国民民主党現職大塚耕平さん(59)は栄などの繁華街で「街頭予算委員会」と銘打ち、国会で使ったパネルを掲げて演説。「先進7カ国で実質賃金が減っているのは日本だけ。安倍首相は現実と矛盾したことを言っている」と政権批判を展開した。

 共産党新人須山初美さん(40)は栄での野党共同街宣で「皆さんの一票には力がある。消費税増税、憲法改悪を一緒に阻止しよう」と力説。年金問題を争点に掲げ「老後に2000万円ためるよりも政治を変える方が簡単だ」と支持を求めた。社民党新人平山良平さん(71)も共同街宣で「低賃金、長時間労働のひどい政治を変えましょう」と呼び掛けた。

 減税日本との統一候補、日本維新の会新人岬麻紀さん(50)は、昼に同市中区の大須商店街を河村たかし名古屋市長と練り歩き、「市長が10年間やってきた名古屋市政のモデルケースを全国に広げるチャンス。消費税増税は必要ない」と声をからした。

 自民党現職酒井庸行さん(67)は名古屋駅東口での街頭演説で「50年100年先を見据えて日本の未来を切り開いていく」と強調。安倍首相もマイクを握り、改憲論議や年金問題に関して「できもしないことを並べるのは簡単だ」と野党批判を展開した。

 立憲民主党新人田島麻衣子さん(42)は朝、名古屋市の東山動物園前で街頭演説。「仕事をしながら安心して家庭を持てる仕組みをつくることこそ政治の責任」と力を込めた。名駅近くでの演説には福山哲郎幹事長も駆け付け、支持を呼び掛けた。

 諸派新人末永友香梨さん(37)はインターネットで動画を配信し、NHK批判をした。

 (中崎裕、立石智保、安藤孝憲、中山梓)

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