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愛知

<主な候補の横顔>(下)

2019年7月8日

※上から届け出順

◆PTAの経験生かす 岬麻紀さん(50)維新 新

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 生まれ育った名古屋に参院選の候補者として戻ってきた。「さまざまな巡り合わせによって減税と維新から公認を得て、チャレンジの場を与えられたことをありがたく思う」

 三十年ほど前に東京に拠点を移した。フリーアナウンサーとして静岡県のラジオ番組などに出演し、企業研修の講師も務める。

 知人を通じて維新の参院議員の目に留まり、候補者として白羽の矢が立った。

 衆院議員の秘書をしたことはあるものの、政治は未経験。「難しい話はまだまだ勉強段階」だが、シングルマザーとして二人の子を社会人になるまで育てる中で直面した課題や、PTA活動の中で得た経験も生かすつもりだ。

 「微差は大差なり」が座右の銘。「日々の積み重ねによって信頼と成果を得てきた」とこれまでの歩みに自信をにじませる。趣味は寄席やツーリング。

フリーアナウンサー・減税日本県支部長・杏林大非常勤講師▽愛知大中退▽名古屋市北区成願寺

◆映画観賞で発想転換 酒井庸行さん(67)自民 現

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 「勉強の六年間だった」と一期目を振り返り「次は実行と行動の六年にしたい」と力を込める。

 刈谷市議だった父の引退を受けて、市議、県議を二十年近く務めたが、全国を見渡して政策を決める国会議員は勝手が違った。「あらゆる分野で学習しながらやってきたが、期待に応える仕事はこれから」と話す。

 二〇一六年の熊本地震では現地対策本部長を務め、避難所の生活を目の当たりに。困難の中で助け合う住民の優しさに触れた。「僕にとって大切な経験。減災を含め、防災は徹底的にやらなければいけない」

 多彩な人材を輩出する日大芸術学部の出身。自身もミュージカルが好きで、演出家を夢見ていた。「芸術を目指す人は発想がおもしろい。僕も政治家としては異端児的なところがあるかも」と笑う。今も趣味の映画、音楽鑑賞を発想の転換に役立てている。

党政調副会長(元)党副幹事長・内閣府政務官・県議・刈谷市議・会社員▽日大▽刈谷市一ツ木町

◆息子からの電話、力に 田島麻衣子さん(42)立民 新

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 国連の世界食糧計画(WFP)職員として十三年間、世界を回ってきた。海外で日本の影響力が低下しているのを実感。危機感から政治家を志し、今年一月に南アフリカから帰国した。

 東京都出身。一月の出馬会見では、愛知から挑む思いを「身ひとつで飛び込み、いろいろな方のお世話になって仕事をしてきた。同じような気持ち」と語った。それから半年、支援者と県内各地を回ってきた。

 モットーは「現場主義」。昨年もアフリカで難民キャンプに入った。内戦で傷つき希望を失った人々がいた。向き合うのは苦しいが、支援のヒントになる。「人の表情や何を食べ、何を着ているか。現場じゃないと問題と状況を理解できない。政治も同じだと思う」

 政治家として目指すのは「誰ひとり置き去りにしない社会」。選挙中は離れて暮らす三歳の息子からの毎日の電話で力をもらう。

党県副代表(元)国連世界食糧計画職員・監査法人職員▽英オックスフォード大院▽名古屋市中区栄

◆出産、人生観変わった 末永友香梨さん(37)諸派 新

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 東京での会社員時代、仕事が忙しくて不在がちだった自宅のインターホンに、NHKの訪問員とみられる男性が日に何度も訪れる様子が録画されていた。「怖いな」と思ったのがNHKに不信感を抱くきっかけだった。

 NHKから国民を守る党が配布する「撃退シール」をもらおうと党に連絡を取り、立花孝志代表の動画を見て、契約した人だけがNHKを見られるようにする「スクランブル放送」を目指す考えに共感した。

 六月半ば、党が参院選の候補者を募集していると知り、春日井市議の夫の後押しも受けて立候補を決意した。

 四月に長男を出産したばかりで、現在は人材サービス会社を育休中。「出産で人生観が変わった。親としてできることをやらなくてはいけないと思った」と振り返る。育児をしながら、インターネットでの選挙活動を繰り広げる。

NHKから国民を守る党員・人材サービス会社員▽日本デザイナー芸術学院▽春日井市高座町

 お断り 「主な候補の横顔」は、県庁で取材に応じた候補者の皆さんを紹介しました。

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