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愛知

<主な候補の横顔>(中)

2019年7月7日

※上から届け出順

◆学生運動見て志抱く 古川均さん(65)諸派 新

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 北海道上川町出身。学生運動が盛んだった中学生のころ、東大安田講堂事件やベトナム戦争の反対運動などをニュースで見て「社会の矛盾に対して行動しなくては」と志を抱いた。

 「現行の教育体制を容認することになる」と大学には進学せず、高校卒業後は木工所などの職を転々としながら、マルクスの資本論の勉強会などを開催。一九七八年に労働運動の一環で名古屋市に移り住んだ。

 「専制的な手法の安倍政治と戦わなければ」と八七年の名古屋市議選以来の出馬を決意。「労働の解放をめざす労働者党」の公認候補として「搾取、差別労働の一掃」を公約に掲げる。

 人手不足、虐待などが問題となっている高齢者介護の現状を憂い「資本主義的な経営では問題は解決しない。介護は人類の崇高な文化だ。全国民が共通の仕事として担う仕組みを作りたい」と話す。

労働者党愛知支部長・会社員▽旭川龍谷高▽名古屋市東区葵

◆真っすぐ、教師の顔も 平山良平さん(71)社民 新

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 国政選挙は七度目の挑戦。「街頭演説で人の顔を見ながら話す余裕が出てきた。今が一番面白い」と自信を見せる。

 名古屋市内の中学校で三十三年間、保健体育の教師を務めた。同時に、自衛隊の海外派遣差し止めを求める訴訟の原告などとしても活動してきた。「ふに落ちないことはだめ」と、真っすぐな教師の顔をのぞかせる。

 今回は、時給千五百円への最低賃金引き上げを徹底して訴える。「結婚式で派遣社員の教え子に『日々不安定だ』と切々と訴えられ、こんなに不安なのかと驚いた。特に子どもの貧困をなくさなければならない」

 愛知教育大では、ハンドボール部主将を務めたスポーツマン。「今はどんな運動を」と問われると「市民運動です」ときっぱり。同居する孫二人のため、木製のミニカーを手作りする優しいおじいちゃんでもある。

党県副代表・ノーモア南京名古屋の会事務局長(元)中学校教諭▽愛知教育大▽西尾市高畠町

◆銀行員経験を生かす 石井均さん(54)無所属 新

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 瑞陵高校卒業後、香川大で経済や金融理論を学び、東海銀行(現三菱UFJ銀行)に就職した。豊田支店、ロンドン支店などに勤務し、主に為替や証券の取引をする業務を担った。「大学や銀行で培った知識や経験を基に、経済や財政再建に向けた政策を訴えたい」と話す。

 四十代で銀行を退職し、県内の大学の非常勤講師や、児童養護施設の事務担当として働いた。以前から政治には関心があり「官僚が天下り先を確保するために税金の無駄遣いを続けている。行政改革で財源を捻出し、社会保障を充実させる」と主張する。

 ホームページや動画サイトで自らの政策を紹介し、浸透を図る。人生論や銀行員時代のエピソードなども載せる。

 「景気低迷が続いた『失われた三十年』を体感し、考えたことを自由につづった。掲示板を通じて意見や感想も募りたい」

(元)会社員・日本福祉大非常勤講師・名古屋銀行員・東海銀行員▽名大院▽名古屋市昭和区広瀬町

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