• 中日新聞ウェブ
  • 中日新聞プラス

愛知

主な候補者の第一声

2019年7月5日

 四日公示された参院選。愛知選挙区(改選数四)には十二人が立候補し、二十一日の投開票に向けて十七日間の選挙戦が始まった。内訳は現職二人、新人十人で、男性八人、女性四人。初日、有権者に訴えかけた主な候補者の第一声を紹介する。

=上から届け出順

◆生活者の声反映必要 安江伸夫さん 公明 新

写真

 政治の安定なくして県民生活の安定と発展はあり得ない。自公で二議席を断固勝ち取るため、全力で走り抜くことを誓う。

 弁護士として千件以上の法律相談に携わり、生活者の目線で小さな声を聴いてきた。既存の法制度の枠組みでは解決できない問題に直面し、悔しい思いもした。もっともっと、生活者や中小企業経営者らの声を政治に反映させる必要がある。その使命を果たすため、国政で働かせてほしい。

 一人親世帯の支援や介護人材の待遇改善にも取り組む。愛知の代表として、県とも足並みをそろえ、観光振興やインフラ整備を後押ししていく。県の発展、魅力発信に全力で取り組むことをお約束する。

◆正直で偏らぬ政治を 大塚耕平さん 国民 現

写真

 今の日本は本当に変だ。民主主義に必要なのは、正直で偏らず、現実的な政治。一番大事な正直さがない今の政権に、国民の生活を守れるはずがない。

 最たるものが、老後の資金として二千万円が必要とした金融庁の報告書を巡る対応。公的年金だけでは足りないことに触れた報告書はある意味正直だったが、政権が掲げる「百年安心」という大げさなうそがばれてしまうから受け取らない。大事な情報を国民に正確に伝えない政権を、絶対に許してはならない。

 国民民主党はまだ、国民の皆さんに浸透しきっておらず、厳しい選挙になるが、何とか四期目の議席をいただいて、次の六年間も責任を果たしたい。

◆ハラスメント撲滅へ 須山初美さん 共産 新

写真

 暮らしを壊す消費増税や、足りない年金を隠し、平和を壊す憲法九条の改悪を目指す安倍政権をあなたの一票で終わらせようではありませんか。多数激戦の愛知選挙区で私は勝利の扉をこじ開けたい。

 私はハラスメント撲滅のプロジェクトを立ち上げ、職場でセクハラの被害に遭った女性たちの相談を受けてきた。しかし、日本にはハラスメントそのものを禁止する法律がない。訴えられることを恐れる経営者ら財界と、保守的な考えの安倍政権が反対しているからだ。

 この二つを打ち破れるのは共産党だけ。誰もがもっと自分らしく生きられる未来のため、今度こそ私を国会に送り出してほしい。

◆最低賃金時給1500円に 平山良平さん 社民 新

写真

 名古屋の駅前には立派なビルが立っている。だが、このビルを建てた人たちは豊かな生活を送れているのか。日本の賃金は過去二十一年間で8%減少した。低く抑えられた最低賃金が貧困の原因になっている。私たちは最低賃金を全国一律で時給千五百円にしなければならないと考えている。

 最低賃金の引き上げで消費は増え、地域経済、そして日本の景気が良くなる。働く人たちの生活が向上し、ほっとひと息つける。人生を生き直せる。

 愛する人がいても結婚できない若者がいる。学びたくてもアルバイトに追われる若者がいる。若者は日本の将来そのものだ。低賃金で使い捨てられる社会は終わりにしよう。

◆名古屋の空気を国へ 岬麻紀さん 維新 新

写真

 名古屋市名東区で生まれ育った。名古屋の空気感はくまなく分かっている。周囲の自治体にも家族で出掛けたり、花火大会を見に行ったりした。

 地元の空気感が分かっているか、分かっていないかは全然違う。こんなビッグチャンスをいただき、立ち上がれることが幸せ。名古屋市は市立中学校に常勤スクールカウンセラーを配置し、五年で相談件数が十倍になった。減税がいかに経済効果を生むかも、名古屋の人しか分かっていない。河村たかし市長がなかなか広がらないと言い続けていることを、私がこじ開けていきたい。皆さん一人一人の力が必要。河村市長の思いを国に、全国に届けるための使者とさせてほしい。

◆夢と希望持てる社会 酒井庸行さん 自民 現

写真

 日本の未来のために今、私たちは何をしなければいけないのか。皆が生きがいを感じられる社会、互いに支え合い、成長できる国、皆が安心して住むことができる社会を築き上げたい。

 一期目の六年間に経済、福祉、環境、農業、林業、水産業、たくさんのことに向き合ってきた。この日本を、もっともっと前に進めていかなければならない。言葉だけでなく、いっぱい汗をかいて誠実に信頼ある政治を目指したい。

 大きな夢と確固たる希望の持てる社会を築いていきたい。次の六年はそのために、未来を起点に今を考えていく。そして、実行、行動する。自民党の公認候補として十七日間、前を向いて戦っていく。

◆増税するべきでない 田島麻衣子さん 立民 新

写真

 日本の未来に深い危機感を抱いている。外から見て、日本の国際的な競争力、影響力はどんどん小さくなっている。歯止めのかからない少子高齢化、やりたくない議論はしない政府。本物の豊かさを感じられる社会をつくっていきたい。

 日本の実質賃金はほとんど上がっていない。家計が良くなったという思いを抱いている方が日本にはあまりにも少ない。今、消費税を増税するべきではない。

 保育園で現場の声を聞いた。一生懸命働いても月に十六万円で、生活が良くならないと言っていた。本当にこれで良いのか。国連職員として難民キャンプに入った。皆さんの苦しみや困難に耳を傾け、国政の場できっちり話していく。

◆NHK壊すため戦う 末永友香梨さん 諸派 新

写真

 NHKやNHKの集金人に対して怒りを感じたことはないか。怒りを感じたということは傷付けられたということ。そういう人たちを守るためにNHKから国民を守る党から立候補した。契約者だけが放送を見られる「スクランブル放送」実現のために放送法改正を目指したい。ワンセグやインターネット配信による受信料の拡大に断固として反対し、国会でNHKのあらゆることについて戦う。

 憲法や法律を知らない人は弱者の扱いになる。自分を守るためにも、憲法や法律を知るきっかけになればいい。お金を使わない選挙、政治が当たり前になるのが理想。まず、第一歩として活動したい。参院選に勝って、NHKをぶっ壊す。

主な政党の公約

新聞購読のご案内