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愛知

現新9人が政策訴え 豊橋で立候補予定者が公開討論

2019年6月28日

 七月四日公示の参院選で、愛知選挙区(改選数四)の立候補予定者による討論会が二十六日夜、豊橋市公会堂であった。東三河地域の青年会議所(JC)五団体でつくる広域問題研究会が主催。九人が登壇し、社会保障制度のあり方や多子世帯の所得税軽減などをテーマに政策を訴えた。

 立憲民主党新人田島麻衣子さん(42)は年金報告書を受け取らなかった政府の対応を批判し「少子化に取り組まないと、根本的な問題解決にならない」と述べた。社民党新人平山良平さん(71)は「消費税導入時に減税した法人税を上げるべきだ」と訴えた。

 少子化対策としての多子世帯の所得税軽減案には、賛否が分かれた。国民民主党現職大塚耕平さん(59)は「日本は教育予算が少ない。所得税の減税よりも、学校の授業料など子育てに関わるコストを直接軽減する対応が重要」と主張。共産党新人須山初美さん(40)も「所得税控除では利点が薄く、児童手当の増額と対象拡大が急務」と述べた。

 一方、減税日本の公認も受ける日本維新の会新人岬麻紀さん(50)は所得税軽減に賛成し「普通の人は子どもを育てづらい社会の現状に不安があり、お金が一番の問題。減税政策で可処分所得を増やせば税収が増える」と主張した。

 政治団体「NHKから国民を守る党」から出馬する新人末永友香梨さん(37)は受信料制度の見直しを訴え、諸派新人の古川均さん(65)と橋本勉さん(65)、無所属新人石井均さん(54)も持論を展開した。自民党現職酒井庸行さん(67)と公明党新人安江伸夫さん(32)は欠席した。

(五十幡将之、高橋雪花、中崎裕)

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