富山

県議選 自民30議席維持投票率最低の46・81%

2015年4月13日

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 第十八回統一地方選は十二日、前半戦の十道県知事選と五政令市長選、四十一道府県議選、十七政令市議選が投開票された。富山県議選は選挙戦となった八選挙区で投開票され、無投票だった五選挙区の九議席と合わせ、十三選挙区の四十議席が確定、最大会派の自民が議席全体の七割を維持した。投票率は46・81%で、過去最低となった。(統一地方選取材班)

 最大会派の自民は現職二十八人、新人四人の公認候補三十二人を擁立し、滑川、氷見両市の現職二人を除く三十人が当選。改選前と同じ三十議席を獲得した。

 社民は激戦の氷見市で議席を守るなど、改選前と同じ三議席を確保。民主は、公認の二議席と推薦の一議席(維新、生活の党推薦)を獲得し、公明、共産は一議席を死守した。党派の推薦を受けない無所属は、二人当選した。

 無投票当選者を含む新旧別は現職三十四人、新人六人。女性議員は三人と変わらなかった。

 選挙区別では、保守分裂の様相となった氷見市で、社民現職と自民新人が県議長経験者の自民現職を退けた。市長選のしこりが残る滑川市では、市長の応援を受けた無所属新人が反市長派の自民現職を破った。

 富山市第一は、自民、公明、民主、共産、無所属の現職十人と社民新人一人が当選。高岡市は自民、民主、社民の現職六人に自民新人一人が当選し、射水市は自民、無所属の現職三人が議席を守った。富山市第二の三議席、黒部市、下新川郡の各二議席は自民が独占した。

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 四十一道府県議選の総定数は二千二百八十四。十三日午前零時半現在で確定した当選者計二千百七人のうち自民党が千九十六議席を占めた。前回二〇一一年選挙の二十一県を上回り、少なくとも二十二県での単独過半数が確実になった。

 民主党は目標とした改選前の三百十四議席に届かないことが確実になった。