統一地方選の富山県議選（定数四〇）は三日告示され、十三選挙区に四十九人が立候補した。魚津市、小矢部市、砺波市、南砺市、中新川郡の五選挙区の計九人が無投票で当選。残りの八選挙区では選挙戦となり、三十一議席に四十人が争う。投開票は十二日。（統一選取材班）

　立候補者の総数は前回より五人減で、戦後二番目に少ない。現職は四人増の三十六人、新人は九人減の十三人。女性は現職三人、新人一人の計四人となった。

　党派別では自民が三十二人、共産四人、社民三人、民主二人、公明一人。無所属は七人で、うち一人が民主、維新、生活の各党推薦。

　選挙戦となった選挙区では、富山市第一（定数一一）で定数より二人多い十三人が立候補。高岡市（定数七）、富山市第二（定数三）、射水市（同）、氷見市（定数二）、黒部市（同）、下新川郡（同）、滑川市（定数一）はいずれも定数一人超の少数激戦となった。黒部市は十六年ぶり、氷見市、下新川郡は十二年ぶりの選挙戦。無投票当選者九人はいずれも自民で、現職八人、新人一人だった。

　改選前の党派別勢力では、最大会派の自民が三十議席、民主、社民が各三議席、公明、共産が各一議席、無所属二議席。自民、共産は議席増を狙い、民主（推薦含む）、公明、社民は現有議席確保を目指す。