富山

春の論戦 火ぶた県議選告示

2015年4月4日

写真

 県議選が告示された三日、十三選挙区のうち選挙戦となった八選挙区で、候補者が一斉に論戦に口火を切った。北陸新幹線開業後では初めての選挙で、候補者らは地域活性化策などを訴えて選挙区内を選挙カーで回り、支持を求めた。投開票は十二日。(統一地方選取材班)

富山市第1

13人立候補 票読み困難

 定数一一を十三人で争う少数激戦に、自民現職の出陣式では選対幹部が集まった支持者らに「市東部と南部に七人が立候補し、非常に厳しい」と強調。

 四年前の前回選を戦っていない二〇一二年の補選当選組二人と新人三人が立候補するため、応援弁士も「五人が初めて本選に出るため、票が読みにくい」と強い後押しを求めた。

高岡市

現有勢力の維持を優先

 定数七に現職六人と新人二人が立候補。自民候補が乱立し激しく争った前回と異なり、各党が現有勢力の維持を優先する戦い。

 自民現職の出陣式には市議らが駆け付け「最新の統計では県内で高岡の人口減少幅が最も大きい。県と市が連携した対策が必要」と訴えた。

 一方、昨年末の衆院選は“不戦敗”だった民主現職の陣営では出陣式後、幹部が「影響は大きい。どこまで回復できるか」と危機感を募らせた。

氷見市

3人が争う激戦に突入

 現職二人と新人一人が定数二を争う激戦に突入。候補者らは第一声で「大変厳しい戦い」と声を張り上げた。

 ある候補は事務所前で「北陸新幹線も能越道も通った。時代の変わり目に新しい風を吹かせたい」と懸命の訴え。それぞれが地元を中心に選挙カーを走らせて街頭で声をからし、夜は個人演説会へと奔走した。

滑川市

現新が激突 厳しい戦い

 定数一に現職と新人が立候補し、「非常に厳しい選挙戦」(両陣営)に突入した。

 現職は「四度目の県政の壇上に送り出し、県政の中心で仕事をさせて」と政治の継続性を訴え、支持者と手締めをして健闘を誓った。

 新人は「滑川市長と一緒になって県に要望事項を伝えていきたい」と、市長との二人三脚の政治をアピール。支持者と「がんばろう」を三唱して気勢を上げた。

射水市

「県のため」思いを訴え

 定数三に対して、現職三人、新人一人が立候補。各陣営は出陣式で支持を求めた。

 ある候補者は出陣式で「地域や県のために身を粉にして働く」と思いを訴え、別の候補者は「地域から、暮らしを応援する政治に変えよう」と街頭演説に力を入れた。

 各候補は選挙カーで市内を回り、個人演説会で公約を訴えた。