富山

直前情勢4

2015年3月31日

3党に共産挑む構図

県議選高岡市 

 現有議席の維持を目指す自民、民主、社民に共産が挑む構図。自民は前回、約四十年ぶりに六人を擁立したが、今回は現職四人と新人一人に抑え、全員の必勝を掲げる。

 市中心部が地盤の渡辺は、四選出馬を表明した昨年十月の集会に宮沢洋一経済産業相を招くなど中央とのパイプをアピール。矢後は戸出、中田地区、向は伏木地区、山本は横田、川原地区とそれぞれの地盤固めを図る。

 山上は、支持母体の連合の支援を中心に支持を訴え、県西部で唯一の民主議席の死守を目指す。社民の井加田は看護師の経験から地域医療の充実を訴え、官公労や地元の北島地区の支援を得ている。

 自民新人の川島は、引退する井村昭彦の後継として出馬。陣営は「福岡の議席を守ろう」を合言葉に票の掘り起こしを図る。

 共産新人の高瀬は、昨年末の衆院選の勢いから議席奪取を目指す。

社民票の行方かぎに

射水市 

 八選を目指す自民のベテラン四方、それぞれ再選を期す自民の永森、無所属の海老の現職三人と、議席獲得をうかがう共産新人の坂本が争う。前回議席を失って今回擁立が難しくなった社民の票や、草刈り場の旧大門、大島両町の票の行方が情勢を左右しそうだ。

 四方は地元の旧新湊市で支持を固め、企業回りで実績を訴える。自民候補が二人になることで票の目減りに警戒する。

 前回無所属の永森は自民から出馬。地盤の旧小杉町を中心に旧射水郡の地域振興会や消防分団の支持を受け自民票を広く集める。

 民主を離れ無所属となった海老は若さをアピールして支持獲得に奔走。四方と地盤の重なる旧新湊市でミニ集会を重ねる。

 昨年の衆院選に出馬した坂本は、市内で獲得した約八千二百票を勢いに、街頭で支持を呼び掛け、旧小杉町で永森と票を取り合う。

現職以外に動きなく

小矢部市 

 自民現職の篠岡は、昨年十一月に事実上の出陣式と位置付けた大規模な活動報告会を開くなど、三選に向けた布石を着々と打ってきた。ほかに立候補の動きはなく、無投票が確実視されている。 (敬称略)

立候補が予想される顔ぶれ

 ■高岡市(七…8)

 矢後肇55 商社役員 自現<3>

 渡辺守人61 タクシー業 自現<3>

 山本徹45 石油販売業 自現<3>

 山上正隆60 党県役員 民現<3>

 向栄一朗62 運送業役員 自現<1>

 井加田まり63 党県役員 社現<1>

 川島国41 (元)市議  自新 

 高瀬充子53 党県役員 共新 

 ■小矢部市(一…1)

 篠岡貞郎60 会社役員 自現<2>

 ■射水市(三…4)

 四方正治70 リース業 自現<7>

 永森直人40 建設業役員 自現<1>

 海老克昌34 (元)会社員 無現<1>

 坂本洋史44 党地区役員 共新 

 表の見方 氏名、年齢(開票日翌日現在)、代表的肩書、公認政党、新旧、当選回数の順