富山

直前情勢2

2015年3月29日

現新一騎打ちの構図

県議選滑川市

 自民現職で四期目を目指す神田と、新人で元市議の沢谷の一騎打ちが予想される。

 滑川市長の上田昌孝は沢谷を支持しており、地元県議と市長が対立する構図となっている。

 神田は三期十二年の実績を掲げて戦う。「県会与党」の立場をアピールするほか、現在、党県連の政調副会長を務めており、「四期目は政調会長として滑川にもっと貢献ができる」(陣営)ことも訴えていく。自民の市議十一人が選対本部に入り、保守票を中心に固めていく構えだ。

 沢谷も元自民。一月には維新の党県総支部副支部長を降り、どの政党の支持も受けない「市民党」を旗頭に掲げた。県議になれば、上田と二人三脚で滑川の発展に貢献できることをアピール。革新政党が訴える格差社会の是正なども主張し、保守から革新、無党派まで幅広い支持獲得を目指す。

 過去の県議選や市長選で保守勢力が割れる選挙が繰り返されてきた滑川。昨年二月の市長選では、神田が選対本部長を務めた元副市長の久保真人、沢谷が選対副本部長を務めた上田、元市長の中屋一博が三つどもえで戦った。今回の県議選は、この中屋票を神田と沢谷のどちらが多く取り込むかが鍵の一つになりそうだ。

4人が立候補を表明

富山市第二

 自民三人と無所属一人が立候補を表明している。

 宮本は地元の八尾町を中心に支援者にあいさつ回り。個人演説会は婦中町や山田、細入でも予定しており、県議三期の実績を訴える。

 藤井は婦中町で企業や地域のあいさつ回りを重ねる。二期目に向け、「新幹線開業の効果を広げる商工業対策と、人口減少や高齢化対策を訴える」と意気込む。

 新人の井上は「地元を固めるのが最優先。大山と細入にも浸透を図りたい」。前回の二人から一人に候補者が減る地元・大沢野で足場を固める。

 無所属の松永は、二十七日に出馬を表明。「県議会を正したい」と声を上げ、県政への批判票を狙う。

無投票の可能性高く

中新川郡

 いずれも自民の現職高平が六期目を、新人山崎が初当選を目指す。前回(二〇一一年)は選挙戦となったが、今回は二人以外に立候補の動きがなく、無投票の可能性が高い。

 高平は県政報告会を各地区で行い、支持固め。山崎は各地区で市民と語る会を行っている。

 民主、社民、共産は対抗馬を模索したが擁立に至っていない。 (敬称略)

立候補が予想される顔ぶれ

■滑川市(一…2)

 神田真邦50 会社役員 自現<3>

 沢谷清63 造園会社員 無新

■富山市第2(三…4)

 宮本光明56 党県役員 自現<3>

 藤井裕久53 建設資材業 自現<1>

 井上学56 (元)県職員 自新 

 松永定夫65 NPO会員 無新 

■中新川郡(二…2)

 高平公嗣68 建設業役員 自現<5>

 山崎宗良51 会社役員 自新 

 表の見方 氏名、年齢(開票日翌日現在)、代表的肩書、公認政党、新旧、当選回数の順