「元気な町へ一歩ずつ」豊郷町長3選の伊藤さん
2015年4月27日
花束を贈られ、抱き合って喜ぶ伊藤定勉さん=豊郷町八町の八町公民館で |
豊郷町長選で三選を果たした現職の伊藤さん。午後十時前、八町公民館に当選の報が届くと、百人の支援者から割れんばかりの拍手が。涙を浮かべて現れた伊藤さんは、畳に額を付けて感謝のお礼をした。支援者があいさつする間、何度もメガネをずらしてあふれる涙をぬぐった。「選挙は九回目。苦しい日々が続き一時期どうなるかと思ったが、『頑張れ、何してんのや』とのお声をいただいた。皆さん方の心温まる支援と精神的な支えあっての得票です」
選挙戦では、「健全財政」「県内初の高校生までの医療費無料化」「特産物開発や観光振興」などと二期八年の実績を訴えた。個人演説会は町内をくまなくカバーする形で開き、有権者一人一人と握手を交わしてきた。「今のうちに先人や歴史を掘り起こさなければ」と町史編さんの土台作りにも意欲を示していた。
トレードマークの笑顔に戻った伊藤さんは「キャッチフレーズは元気な町。今日までの政治姿勢を、一歩二歩三歩と、誠実に進める」と決意を新たにしていた。
堀さんは、三期十二年の町議経験で築いた町西部の地盤以外に支持を広げられなかった。結果に落胆した堀さんは、長男貴登さん(30)を通じて「有権者の方には大変お世話になりました」とコメントを発表した。
本田さんは、三十六年の教師経験から「子育て日本一のまち」を掲げていたが、出遅れが響いた。安食南公民館で、「有権者の一割近くの票をいただいたので、住民運動は続けたい」と語った。