滋賀

前市長が転身果たす彦根市議選・獅山さん

2015年4月27日

 定数二四を三十二人が争う激戦となった滋賀県彦根市議選で、前市長の無所属元職獅山(ししやま)向洋さん(74)が当選。「活躍の場をあらためて市議会に」と巻き返しののろしを上げた。

 三十八歳で市議に初当選して以来、市議通算二期、市長を通算三期務めた。今回は二年前の市長選で敗れた相手の現市長が「公約を実行せず、市政を停滞、後退させている」として出馬を決意した。「福祉日本一」を掲げながら具体策の提示がないと市政を批判し、選挙戦では地盤以外の地域も精力的に奔走。早急な介護、認知症予防対策、市内が主会場の二〇二四年国体を契機としたまちづくり、観光振興などを訴えた。

 獅山さんは事務所で、拍手を送る同級生や市長時代からの支持者を前に「これまでの知識も生かし、市が取り組むべき事業への早急な決断を迫りたい」と語った。