滋賀

総定数104に129人立候補4市議選スタート

2015年4月20日

 大津、彦根、近江八幡、栗東の四市議選が十九日、告示され、統一地方選の後半戦が始まった。総定数一〇四に対し、立候補者は計百二十九人。各市ともに選挙戦となった。各地の候補者はそれぞれ出陣式に臨み、支持を訴えて走り回った。二十一日には豊郷町長選、同町議補選、日野町議選も告示され、選挙戦となる見通し。いずれも投開票日は二十六日。

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◆大津市議選(三八−50)

 現職三十人、新人二十人が立候補した。新人は引退する議員の後継候補以外にもおり、立候補者は前回より五人多い。女性は前回より二人多い九人。党派別では自民六人、民主三人、維新一人、公明五人、共産六人、無所属二十九人。

 市内各地で実績や政策を訴えが響く中、候補者六人のうち五人が女性の共産は、現職女性が事務所前で、働きながら子育てをした経験を引き合いに中学卒業までの医療費無料化などを主張した。「多数激戦の大変な選挙だが、共産六人の議員団をおつくりいただきたい」と訴え、集まった有権者と握手を交わした。

 (山内晴信)

◆彦根市議選(二四−32)

 現職十八人、元職三人、新人十一人の計三十二人が立候補した。党派別では自民一人、民主、公明、共産が各二人、無所属二十五人。女性は六人。

 定数を一人しか上回らなかった前回と比べ激戦となった。候補者のうち五十代以下は十九人。任期中に死去した一人を除き六十代以上が十四人を占める現在の議会構成をみると、世代交代の様相も帯びた構図となっている。

 民主現職女性は在宅医療の充実などを掲げた上で、「皆さんの期待に沿えるよう、引き続き市議会で仕事をさせていただきたい」と、支援者らを前に力を込めた。

 (曽田晋太郎)

◆近江八幡市議選(二四−28)

 現職十七人、元職二人、新人九人が立候補した。党派別では公明一人、共産三人、諸派一人、無所属二十三人。女性は五人で、前回に比べ二人増えた。

 旧近江八幡市と旧安土町の合併後二回目となる選挙。各候補者はそれぞれの地元で第一声を上げ、地域活性化や教育、福祉の充実などを訴えた。

 小雨の降る中、無所属新人男性は「まちをもっと元気に、住みたくなるようにするため立候補した」と決意を表明。同新人女性は「専門職の経験と生活者の視点をもって頑張りたい」と支持を訴え、選挙カーに乗り込んだ。

 (前嶋英則)

◆栗東市議選(一八−19)

 現職十四人、新人五人が立候補し、落選は一人だけの少数激戦となった。党派別では自民一人、公明二人、共産二人、無所属十四人。女性候補は三人。二〇一〇年十月の市長選を最後に、市域を選挙区とする選挙での無投票が続いており、久々となる舌戦突入で市内各地に候補者の声が響いた。

 このうち無所属新人男性の出陣式には支持者約六十人が集まり、地元出身の県議も駆けつけた。候補者は「新幹線新駅計画中止に伴う負の遺産は一定の方向性が示され、明るい兆しが見えてきた。魅力ある栗東をつくる」と力を込めた。

 (倉形友理)