滋賀

2007年以来の自民過半数割れ、どうする多数派工作

2015年4月14日

 十二日に投開票された県議選(定数四四)は、最大勢力の自民系が二〇〇七年以来の過半数割れとなる当選二十一人にとどまった。今後は過半数の獲得をめぐり、各会派(グループ)による多数派工作が注目される。

 ほかに当選したのはチームしが県議団十五人、共産三人、公明二人、党派の推薦も受けない無所属が三人。議長選を含む今後の採決では順当なら自民系と公明、無所属議員の一部が協力し、過半数を獲得する見通しだ。

 自民が前回、過半数割れした〇七年には、当時の嘉田由紀子知事を支援する対話の会と、民主、共産が協力した。過半数を押さえ、非自民会派では初となる民主の出原逸三議長を誕生させた。

 昨年四月の議長選も荒れた。最大会派だった自民県議団の方針に反発した会派内の一部と、県議団から分派した自民颯新(さっしん)が民主や対話の会と協力。颯新から赤堀義次議長を誕生させた。

 (井上靖史)