滋賀

県政担う44人決まる共産奪還3議席

2015年4月13日

 十二日投開票された県議選は、無投票当選した十二人を含め、四十四人の新しい顔触れが決まった。今回から選挙区、定数ともに三減となる中、自民は公認、推薦合わせて二十一人が当選したが、過半数割れ。民主・チームしがは推薦含め計十五人が当選したものの、複数選挙区で取りこぼし、目標の第一会派には届かなかった。衆院選で躍進した共産が議席ゼロから三議席を奪還した。投票率は過去最低だった前回を3ポイント以上下回る46・54%だった。

 当選者の内訳は、現職三十三人、新人十人、元職一人。党派別にみると、自民十八人、民主九人、チームしが三人、共産三人、公明二人。無所属は九人だった。会派別では自民系二十一人、チームしが県議団十五人となる。女性は過去最多タイの八人が当選した。

 自民は不出馬の米原市と、二人を擁立した高島市で議席が消滅した。現有の二十六議席には五議席届かず、過半数も確保できなかった。

 民主とチームしがは計十八人を公認、推薦。全員の当選を目指した堅実策だったが、大津市と彦根市・犬上郡で現職二人が、東近江市・日野町・愛荘町で新人一人が落選。第一会派の目標もかなわなかった。

 共産は大津市、長浜市、草津市で新人、元職計三人が当選し、躍進した。

 公明は、前回より立候補者数が少なく当選ラインが高まった大津市選挙区で二議席を確保した。

 米原市と草津市では、現役の正副議長が落選する波乱も起きた。

(県議選取材班)

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