最後の訴え力強く県議選きょう投開票
2015年4月12日
支援者らと気勢を上げる候補者(中央)=草津市で |
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統一地方選前半戦の県議選(定数四四)は、無投票以外の八選挙区で十二日に投票が行われ、即日開票される。十一日は各候補が最後の訴えを展開。激戦となっている草津市選挙区(定数四)では、現職四人と新人二人が地域活性化や社会保障など地域課題に触れ、支持を訴えた。 (倉形友理、井本拓志、井上靖史、山内晴信)
自民現職の奥村芳正さん(57)はJR草津駅前で声を張り上げた。「草津市が国や県へアピールすることで、しっかりした町づくりをしないといけない。橋渡しとして皆さんの思いを県議会で発言したい」。草津川跡地整備事業などに力を入れたいとの考えを示し「どうか皆さんの期待あふれる一票を」と呼び掛けた。
無所属現職の駒井千代さん(41)は、市内の商業施設前で街頭演説。「党の論理で振り回されるのではなく、県民本意の本物の政治、確かな自治を作りたい」と強調。「人口減少時代に、滋賀から世界、世界から滋賀の広い視野でできるのは私だ」と述べ「誰もが居場所と出番、チャンスがある滋賀にしましょう」と訴えた。
党として議席奪還を狙う共産新人の藤井三恵子さん(53)は市内全域を回り、スポット演説を約四十カ所で展開した。午前十時半からは志津小学校近くで、「暮らしと平和を守る一票を託してほしい。追い上げている。支援の輪を最後まで広げてほしい」と訴えた。最後は地元の山田学区を回り、選挙戦を締めくくった。
自民の推薦を受ける無所属新人の岸泰裕さん(30)は、民間出身であることや若さを前面に出し「県政に新しい風を吹かせる」とアピール。午後一時から、地元の矢橋町で支持者と練り歩く「桃太郎」行列を展開。JR草津駅前では治安や福祉、教育を課題に挙げ「滋賀の未来を変えるために全力で頑張っていく」と力を込めた。
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民主現職の山本正さん(57)はJR草津駅前で「年を取っても病気になっても一人になっても、安心して暮らせる社会を実現したい」。さらに「未来につけを回さない責任ある政策を進める」と力を込めた。思いやりある子どもの育成や動物の殺処分ゼロを目指すとし「優しく笑顔あふれる街にしたい」と支援を呼び掛けた。
自民現職の山田和広さん(66)は事務所周辺を支援者と練り、地盤固めを徹底。時折足を止め、いじめ問題などに触れ「スポーツ振興で人間関係を築ける子どもを育てる。誰もが健康な草津市にもする」と力説した。選挙戦を通じて駅立ちも多数こなし無党派層へ浸透を図ったとし「多くの人に生の声を届けられた」と納得顔だった。