滋賀

県議選、定数減で激戦に5選挙区は無投票

2015年4月4日

 3日告示された県議選は13選挙区(定数四四)に59人が立候補し、うち8選挙区で9日間の舌戦がスタート。そぼ降る雨の中、各候補者は街頭に繰り出し、人口減少問題や原発防災、経済対策などを訴えた。定数減と区割り変更により米原市をはじめとした激戦区がある一方、栗東市、湖南市など5選挙区は無投票当選が決まった。

 投開票は十二日、期日前投票は四日から可能。昨夏の三日月大造知事就任以降、県民世論を二分するような県政課題は見当たらず、投票率の低下が一部で懸念されている。

 最大勢力の自民は二十二人を公認、六人を推薦。自民県議団と自民颯新(さっしん)の会の両会派合わせ、現有議席より二増の二十八人が地方創生などを訴えながら過半数維持を目指す。

 昨年七月に三日月大造知事誕生の立役者となった第二会派チームしが県議団は三人を公認するとともに民主などの十五人を推薦。合わせても過半数には届かず、まずは全員当選を目標に第一会派の行方を他党派の躍進に委ねる。

 公明は現状の二議席死守を目指す。四年前に三議席を失いゼロとなった共産は六人を擁立して議席復活を狙う。政党の推薦を受けない無所属五人も議席獲得に向けて声をからす。

 野洲市選挙区からの出馬を表明していた元県職員西村明夫氏(66)は立候補を取りやめた。

 (井上靖史)

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