滋賀

<県議選告示前情勢>(下)

2015年3月20日

写真

 県議選の各選挙区情勢紹介の二回目は長浜市や甲賀市など。彦根市・犬上郡をはじめとして選挙区統合や定数削減の影響を受けるところも目立つ。

◆彦根市・犬上郡(定数四)

西村 久子71 自現<2>

細江 正人68 自現<1>

中沢 啓子56 民現<4>=し推薦

江畑弥八郎60 民現<2>=社し推薦

中川 睦子57 共新

大野和三郎59 無現<1>=自推薦

 選挙区が統合され、定数は一減。現職五人から一人が落選する激戦区だ。自民は県監査委員の西村と二期目を目指す細江を公認。民主はベテラン中沢と県連幹事長代理の江畑が迎え撃つ。大野は犬上郡を固めつつ支持拡大を目指す。中川は衆院選出馬で広げた知名度を生かす。

◆長浜市(定数四)

川島 隆二43 自現<2>

野田 藤雄69 自現<2>

北田 康隆62 自新

大橋 通伸57 民現<1>=社し推薦

杉本 敏隆62 共新

 自民は現職三人のうち川島、野田と新人北田を擁立し、議席数の維持を狙う。公認されなかった現職は不出馬の方針。民主は大橋が二期目を目指す。共産は新人杉本を立て湖北で議席確保なるか。

◆近江八幡市・竜王町(定数三)

有村 国俊50 自現<1>

高木 健三72 自現<1>

今江 政彦60 民現<2>=社し推薦

 区割りが変更になり、蒲生郡選挙区から竜王町が組み込まれた。ただ、同選挙区の現職は同町選出ではないため、現職は現在の近江八幡市選挙区の三人のみ。自民の有村、高木、民主の今江以外に立候補を表明している人はおらず、無投票の可能性も。

◆甲賀市(定数三)

家森 茂樹63 自現<5>

富田 博明63 自現<1>

田中松太郎42 民新=社し推薦

 家森は党県連副会長を務める重鎮。富田は甲賀市の元部長で地域事情に精通する。前回敗れた田中は雪辱を期す。維新の出馬もささやかれたが具体化しておらず、無投票の公算大。

◆湖南市(定数二)

生田 邦夫67 自現<3>

塚本 茂樹50 無新=民社し推薦

 立候補は現新二人になる見込み。医師の生田は昨年七月の補欠選挙で当選し、文教・警察委員長を務める。塚本は元市議で、民主現職の谷康彦の後継。政治団体チームしがの事務局長。

◆東近江市・日野町・愛荘町(定数五)

小寺 裕雄54 自現<2>

村島 茂男54 自新

坂口 明徳37 民新=社し推薦

松本 利寛63 共新

井阪 尚司61 無現<1>=民し推薦

木沢 成人42 無現<2>

加藤 誠一60 無新=自推薦

本田 秀樹48 無新=自推薦

 これまで別々だった三選挙区が一つになり、激戦区に。自民は県連政調会長の現職小寺に加え、日野町議を辞職して立候補する新人村島を公認。無所属二人も推薦する。加藤は勇退する宇賀武の、本田は宇野太佳司の後継的な位置付け。

 坂口は三期務めた山田実の後継で議席獲得を狙う。日野町が地盤の井阪は逆風に挑み、木沢はバイクで地域を回りながら実績を強調。県職員組合元委員長の松本は父親が元市議。

◆米原市(定数一)

赤堀 義次77 無現<4>

角田 航也42 し新=民社推薦

 定数が減り一議席を二人が争う。議長の赤堀は経験実績、知名度で勝負。新人で唯一チームしが公認の角田は非保守票獲得を狙う。

 【注】自=自民、民=民主、公=公明、共=共産、社=社民、し=チームしが、無=無所属

 (井上靖史、山内晴信、井本拓志)

 =文中敬称略