滋賀

<県議選告示前情勢>(上)

2015年3月19日

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 統一地方選前半戦となる四月三日告示、十二日投開票の県議選が迫ってきた。定数は三減の四四。選挙区は十六から十三に減り、区割り変更も加わって、激戦区ではこれまでにない対決構図となりそう。半面、立候補予定者が定数と同数で無投票の公算が大きい選挙区も。告示前情勢を二回にわたって紹介する。

◆大津市(定数一〇)

佐野 高典66 自現<4>

佐藤 健司41 自現<1>

山本 進一60 自現<1>

柴田智恵美58 民現<2>=し推薦

成田 政隆40 民現<2>=し推薦

粉川 清美61 公現<2>

中村才次郎55 公新

節木三千代56 共元<1>

黄野瀬明子31 共新

沢田 享子66 無現<6>=社し推薦

蔦田 恵子53 無現<3>

目片 信悟49 無現<1>=自推薦

宮尾孝三郎46 無新

 自民は佐野、佐藤、山本の三人を公認し、無所属の目片を推薦。それぞれの地元中心に足場を固める。チームしがは民主公認の柴田、成田と無所属の沢田を推薦し、会派拡大を目指す。

 公明は現職粉川に加え、引退する現職の後継に中村が立ち、二議席維持を狙う。前回、議席を失った共産は元職節木と新人黄野瀬の二人で議席奪還を目指す。みんなを離れた蔦田は今回は無所属での戦い。元市議の宮尾は市議選候補者とも連携して準備を進める。

◆草津市(定数四)

山田 和広66 自現<3>

奥村 芳正57 自現<2>

山本  正57 民現<1>=社し推薦

藤井三恵子53 共新

駒井 千代41 無現<1>=し推薦

岸  泰裕30 無新=自推薦

 副議長の山田と議運委員長の奥村の自民候補二人と、チームしが県議団に所属する民主公認の山本、無所属の駒井の二人を合わせた四人に、新人二人が挑む。共産は前回失った議席奪還が悲願。岸は若さを生かして勝負する。

◆守山市(定数二)

岩佐 弘明60 自現<1>

下村  勲58 民新=社し推薦

 立候補は現新二人のみの様相。岩佐は任期中、水草問題などに取り組んだ元市議長。市議二期の下村は民主県連副代表で勇退する大井豊の後継。

◆栗東市(定数二)

竹村  健49 自現<1>

九里  学51 民現<2>=社し推薦

 現職二人以外に立候補の動きはない。九里は八年間の任期で常任委員会委長など歴任。竹村は昨年七月の補欠選挙で当選した元青年会議所理事長。

◆野洲市(定数二)

吉田 清一67 自現<5>

冨波 義明60 し現<1>

井狩 辰也39 無新=自推薦

 ベテラン吉田は関西広域連合議会議長などの実績を強調。前回、対話の会から立候補した冨波は民主票取り込みを図る。一昨年の市議選でトップ当選の井狩が議席奪取を狙う。

◆高島市(定数二)

石田 祐介50 自現<3>

万木  豊50 自新

清水 鉄次57 し現<2>

海東 英和55 無新

 自民は四期目を目指す現職石田に加え、元市議で新人の万木を擁立し、議席独占を狙う。清水はチームしが県議団代表として議席死守が命題。元高島市長の海東も実績を生かして機をうかがう。

 【注】自=自民、民=民主、公=公明、共=共産、社=社民、し=チームしが、無=無所属

(井上靖史、山内晴信、井本拓志)

 =文中敬称略

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