自民県連の政治資金パーティーを兼ねた統一地方選必勝総決起大会が二十二日、大津市内のホテルであり、ゲスト参加した石破茂地方創生担当相＝写真＝が統一選勝利を訴えるとともに、地方活性化に向けた検討施策を紹介した。

　石破氏は講演で「製造業にとって客は国内より中国や東南アジアにいる。物を客の近くで作りたがっている」と国内回帰の難しさに触れ「公共事業と企業立地だけで地方が元気になる発想から脱却が必要だ」と指摘した。

　地方への施策として、国の機関を移すことや、林業活性と二酸化炭素（ＣＯ２）削減に向けて木造の高層ビル建築を可能にすること、県内の大学で学び勤務もした人の奨学金免除などを検討していると述べた。

　「統一選に勝って初めて政権奪還が完成する」とも述べ、上野賢一郎県連会長ら国会議員が全面的に手伝うことを約束。大会には主催者発表で千三百人が参加し、三日月大造知事らも来賓として招かれた。

　（井上靖史）