石川

金沢市 自民盤石13議席県内投票率 初の50%割れ

2015年4月27日

 第十八回統一地方選は二十六日、後半戦の市町村長選と市町村議選、東京特別区の区長選と区議選が投票され、一部の区を除いて即日開票された。石川県内は金沢、小松、輪島、珠洲、野々市の五市議選と川北、津幡、内灘、穴水の四町議選が投開票された。県全体の投票率は49・29%で初めて50%を割り込み、過去最低だった前回(55・57%)を大きく下回った。一方、穴水町議選で新人で初の女性候補が当選し、二十年ぶり選挙戦の川北町で新人四人が当選。内灘町でも二十六歳女性新人が初当選を果たすなど、新人や女性の躍進が目立った。(田嶋豊)

 無投票の志賀町を含め県内十市町議選の当選者の内訳は現職百四十二人、元職三人、新人二十六人。政党別では自民五十三人、民主二人、公明八人、共産九人、社民一人、諸派一人、無所属九十七人。女性は立候補した十五人のうち十三人が当選した。

 市町別で投票率の最高は二十年ぶりの選挙戦となった川北町で88・01%(前回無投票)。前回選挙がなかった野々市市と川北町を除き、定数四超の内灘町が前回より0・1ポイント上がった以外は軒並み下がった。

 金沢市議選(定数三八)は投票率が過去最低となり、組織を持つ現職が上位当選。新人、女性は各五人全員が当選した。最大会派・自民は改選前の十三人(無所属含む)を堅持し盤石の態勢。公明と連携し、過半数獲得を目指し、無所属当選者の取り込みが加速しそうだ。また、これまで自民は公明と、民主や社民などで構成する「みらい」と連携し、議長人事など議会運営を主導してきたが、異例の枠組みを調整してきたベテラン現職の引退がどう影響するかも注目される。

 小松市議選(同二二)は新人が一人だけ食い込み、現職が意地を見せ、定数三減の輪島市議選(同一七)も現職が堅守。珠洲市議選(同一四)は新人二氏が食い込み、野々市市(同一五)も新人がトップ当選した。