石川

県内5市議選 選挙戦に

2015年4月20日

 第十八回統一地方選の後半戦として十九日、政令市を除く八十九市長選と二百九十五市議選などが告示され、市長選には計百七十九人が立候補を届け出た。県庁所在地の津と長崎をはじめ二十七市で無投票当選が決まり、前回二〇一一年の十五市から大幅に増加。無投票当選率は30・3%に上った。

 石川県では金沢、小松、輪島、珠洲、野々市の五市議選が告示され、総定数一〇六に百二十二人が立候補し、すべて選挙戦に突入した。二十一日には川北、津幡、内灘、志賀、穴水の五町議選も告示され、いずれも二十六日に投開票される。

 二〇一一年に町から市に移行し初めてとなる野々市を除いた四市議選の総定数は、前回と比べ七減少。立候補者総数も十人減となった。今回立候補した百二十二人の内訳は、現職九十九人、元職三人、新人二十人。

 金沢市(定数三八)は四十三人が出馬。新人は前回の十六人から大幅に減少し五人だった。小松市(同二二)は二十八人が立候補し、定数六超で五市議選で最も激しい選挙戦となりそうだ。

 輪島市(同一七)は十九人、珠洲市(同一四)は十六人、野々市市(同一五)は十六人が出馬。いずれも落選が一〜二人の少数激戦だ。五市議選の期日前投票は二十〜二十五日。 (清水俊介)

野々市市長選

粟氏 無投票当選

 石川県野々市市長選が告示され、現職の無所属、粟貴章氏(54)=本町=が無投票当選した。粟氏は、産官学連携の充実や近隣市町との広域連携などを挙げ「野々市として自信を持って発信できることを市民と一緒につくり上げていきたい」と決意を新たにした。

 市長選は、二〇一一年十一月に町から市に移行後初めて。粟氏は一九九一年から県議を通算三期務めた後、〇七年の野々市町長選で初当選した。一一年の同町長選で無投票で再選され、任期中に単独市制を実現し、初代市長に就いた。

 粟氏は、県議時代は非自民系会派・新進石川に所属したが、現在は「市民党」を掲げ、市民協働のまちづくりを旗印に市政運営に取り組んでいる。市選出の自民と非自民系会派・未来石川の二県議、自民系と公明を含むほぼすべての市議のほか、市内の町会組織から農業団体、経済団体まで幅広い支持を集めた。

 当選証書の付与式は二十七日。任期は、町長時代の任期が適用されるため市長二期目は六月十日から。

  (谷知佳)

野々市市長選当選者

 粟貴章(あわたかあき) 54 無現<2>

 市長・社会福祉法人理事長・財団法人理事長(元)県議▽日大▽本町