石川

県議選 自民上積み白山選挙区現職2氏が落選

2015年4月13日

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 第十八回統一地方選は十二日、前半選の十道県知事選と五政令市長選、四十一道府県議選、十七政令市議選が投開票された。石川県議選は七選挙区であり、無投票の十一議席と合わせて全四十三議席が決まった。最大会派の自民は推薦の無所属を含め二十六人が当選し、過半数を上回った。議席ゼロだった民主は推薦を含め二議席を獲得したが、非自民勢力は後退。無所属の複数が自民入りが濃厚で、「自民一強」は加速する見通し。(田嶋豊)

金沢では自民現職

 三十二議席を四十六人で争い、当選者は現職二十二人、元職三人、新人七人。女性は改選前と変わらず二人。無投票当選は現職十人と新人一人だった。

 自民は公認二十四人に加え、推薦の無所属二人が当選し、改選前の二十五議席から一つ上積み。金沢で一議席失ったが、南加賀地方でこれをカバー。無所属の数人が改選を機に自民に加わる可能性が高い。

 民主は唯一の公認と推薦の新人の計二人が当選したが、それ以外に候補者を擁立できず。自民の伸長が見込まれる中で党再建の足掛かりにできるか、正念場となる。公明は二議席を堅守し、共産は昨秋の補選で得た二議席から再び一議席に。社民は支持の現職を失ったが、公認の一議席を守った。推薦などを除く無所属は十一人が当選した。

 選挙戦では三月に金沢開業した北陸新幹線を活用した各種施策や人口減対策などが争点になった。

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 四十一道府県議選の総定数は二千二百八十四。十三日午前二時半現在で自民党が千百五十二議席を占めた。前回二〇一一年選挙の二十一県を上回り二十四県で単独過半数を確保した。