石川

無投票最多 8選挙区石川県議選告示 46人32議席争う

2015年4月4日

 統一地方選前半の石川県議選(十五選挙区、定数四三)は三日告示され、五十七人が立候補を届け出た。鹿島郡選挙区で急きょ新人女性が届け出て七選挙区が九日間の選挙戦に入った。ただ、戦後最多の八選挙区が無投票となり、計十一人の当選が決まった。立候補者数は戦後最少の五十七人となった。投開票は十二日。(田嶋豊)

 立候補者の内訳は現職三十六人、元職四人、新人十七人。女性は前回より一人多い三人にとどまった。告示直前まで無投票とみられた鹿島郡選挙区(定数一)で新たに無所属の新人女性(76)が名乗りを上げ、現職との一騎打ちになった。

 最大会派の自民は公認が二十六人で、推薦を受ける無所属の三人は党員を示す党籍証明書も提出。民主は公認と推薦が各一人で、公明と共産は公認が各二人。社民は公認と支持が各一人。党派の推薦を得ていない無所属は支持を除き二十人が届け出た。

 選挙区別では、昨秋の市長選と県議・市議補選のトリプル選の余波が残る金沢市に現職十三人、返り咲きを狙う元職二人、新人二人の計十七人が出馬。これまで無投票はなく、定数を一人上回るのは戦後初で、少数激戦が予想される。

 定数四の白山市も過去最多の九人が出馬し乱戦模様。小松市は自民が推薦の新人二人を加えて定数四の独占を狙い、県内唯一の民主公認の新人と、無所属の元職が立ちはだかる。前回無投票の加賀市も六人が定数三を争う激戦に。定数二の河北郡は現職二人に新人が挑む。鹿島郡と同様に無風から一転、選挙戦となった羽咋市羽咋郡南部も現職二人が議席を守る戦いとなる。四〜十一日まで期日前投票が行われる。