統一地方選前半の石川県議選が三日告示される。現職三十六人と元職四人、新人十六人の計五十六人が立候補し、県内十五選挙区のうち六選挙区が選挙戦に突入する見通し。九選挙区が無投票になると、一九七九（昭和五十四）年の七選挙区を上回り戦後最多。立候補者数も戦後最少だった七九年の五十七人を下回る可能性が高い。十二日に投開票される。

　告示を控えた二日夜は、立候補を予定する陣営関係者らが看板の備え付けや選挙カーの準備などに追われた。

　新人出馬で無風ムードが一転、選挙戦が濃厚になった羽咋市羽咋郡南部では現職陣営に緊張感が走った。

　定数一六を一人上回る少数激戦を見込む金沢市のある陣営では、車の“衣替え”を済ませ三日の遊説コースなどを入念に確認した。

　県選管によると、二日現在の選挙人名簿登録者数は九十四万五百十九人（男性四十四万八千五百五十四人、女性四十九万一千九百六十五人）で、前回選より六千百三十五人少ない。

　四日から期日前投票が始まり、県内各市町で一部会場を除き午前八時半〜午後八時に投票できる。　（田嶋豊）