石川

県議選あす告示

2015年4月2日

 統一地方選前半の石川県議選が三日に告示される。一日現在、県内全十五選挙区(総定数四三)に計五十四人が立候補を表明。五選挙区で選挙戦が確実な情勢だ。新たに白山市選挙区で新人一人が出馬する意向で、他に新人一人が能登地方で出馬を探っている。ただ、無投票区は九選挙区以上になる状況で、戦後最多だった一九七九年の七選挙区を上回るのは確実とみられる。投開票は十二日。

 現時点で立候補を正式表明したのは現職三十六人、元職四人、新人十四人。立候補者数は戦後最少だった七九年の五十七人を下回る可能性が高い。党派別では県議会最大会派の自民が公認二十六人と推薦三人。民主が公認と推薦各一人、公明と共産が公認各二人、社民は公認一人。党派の公認や推薦を受けない無所属は十八人。白山市で新たに新人一人が出馬の準備を進めているほか、別の新人が羽咋市羽咋郡南部を軸に出馬を探っている。

 立候補届け出は三日午前八時半〜午後五時、県庁行政庁舎(かほく市以南の八選挙区)、県中能登総合事務所(七尾市、羽咋市羽咋郡南部、羽咋郡北部、鹿島郡の四選挙区)、県奥能登総合事務所(輪島市、珠洲市、鳳珠郡の三選挙区)で受け付ける。

 投票率は前回が過去最低の56・72%。五回連続で過去最低を更新しており、県選管は投票参加を呼び掛けている。 (田嶋豊)

県議選126投票所で終了時刻繰り上げ

 三日に告示(十二日投開票)される県議選で、県内に設置される投票所五百十五カ所(前回比十カ所減)のうち、通常午後八時の投票終了時刻を繰り上げるのは昨年十二月の衆院選と同数の百二十六カ所(前回比五十四カ所減)となる。

 公選法では、投票日の投票所開設時間は午前七時〜午後八時。ただ、特別の事情がある場合は市区町村選管の裁量で繰り上げ・繰り下げができる。

 県選管によると、前回選は百八十カ所で繰り上げたが、今回は衆院選と同じく一時間繰り上げが八十六カ所で、二時間が四十カ所。全投票所の繰り上げ割合は前回の三分の一から四分の一に減り、投票機会の確保が一定程度進んだ格好だ。

 全投票所で閉鎖時間を繰り上げるのは輪島、羽咋、宝達志水の三市町。県選管は午後八時までの投票時間確保を求めるが、各市町では人件費削減や夕方以降の投票者が少ない事情などを考慮した。

 このほか、期日前投票は前回選より三カ所増の五十九カ所で実施。期日前投票の利用者は年々増加しており、投票時間も金沢市や七尾市などで拡充され、一部の会場を除き午前八時半〜午後八時に実施される。 (田嶋豊)