石川

「政策提案」が一番大切 県議役割 候補予定者に聞く

2015年4月1日

写真

金沢と他選挙区で意識に違い

 3日告示(12日投開票)の石川県議選を前に、北陸中日新聞は、県内15選挙区で出馬表明した候補予定者の54人を対象に政策アンケートを実施した。県議の最も大切な役割を選択式で聞いたところ、「政策提案」を選んだ候補予定者が27人で最も多かった。一方、県庁所在地で定数が16と多い金沢市選挙区と、定数が少ないそれ以外の選挙区で、役割への意識が違う実態が浮き彫りとなった。(統一地方選取材班)

 アンケートでは、議員の役割として六つの選択肢を提示。複数選択した人を含め、政策提案が最も多く、次いで地元(選挙区)の課題解決、県行政監視、県民との意見調整、国への要請・働きかけ、その他−の順となった。

 一方で、中核市として財政力が高く、多くの権限が移譲されている金沢市選挙区と、それ以外の選挙区では選択に大きな違いが見られた。

 金沢市選挙区では政策提案や行政監視を挙げる候補予定者が多かったのに対し、それ以外の選挙区では、地元の課題解決や県民との意見調整の回答が多かった。特に定数が少ない選挙区では県とのパイプ役として予算獲得などの役割が期待される地元事情が顕著に表れた。

 また、県議会では執行部の提出議案をそのまま可決し、議会の政策的な条例提案も少ない現状だが、「政策提案」の重要性への意識はあるよう。その理由として「県民目線」「県民の声を政策に反映させる」といった意見が多く、ある現職は「地方創生の時代、政策立案能力が問われる」と回答した。