仙台、静岡、北九州を除く十七政令市議選は十三日未明、総定数一〇二二のうち千二十一議席が確定した。維新の党と共産党が改選前の議席数を超えて躍進する一方で、民主党は二〇一一年の前回に続き低迷した。総定数が計二十六削減された中で、自民党も改選前を割り込み、社民党は大幅に勢力を減退させた。

　残り一議席は、一二年に政令市へ移行してから初の市議選となった熊本市の最終議席。得票数が同じ二候補から十四日に抽選で決定する。

　「大阪都構想」の住民投票を五月に控える大阪市では、構想を推進する維新の党傘下の政治団体「大阪維新の会」が最大勢力を維持した。民主党は候補十一人全員が、公明党は一人がそれぞれ落選する結果となった。

　議席数の内訳は、自民党三〇一、民主党一二六、維新の党三四、公明党一七四、共産党一三六、社民党三、次世代の党一、減税一二、大阪維新の会五〇、諸派三〇、無所属一五四。

　改選前は自民党三三三、民主党一四九、維新の党一八、公明党一七二、共産党一〇四、社民党一四、次世代の党四だった。