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「政権への期待」与党、結果を歓迎民主、党再生へ危機感

2015年4月13日

 与党は十三日、統一地方選前半戦での十知事選勝利と、四十一道府県議選総定数の過半数獲得を「安倍政権への期待が表れた」(稲田朋美・自民党政調会長)と歓迎し、政権の政策を推進する構えだ。民主党は「党にとり厳しい傾向に歯止めがかかっていない」(細野豪志政調会長)と分析、党再生への危機感を強めた。

 稲田氏は取材に「政策を丁寧に進めることが来夏の参院選につながる」と指摘。集団的自衛権に関する新たな安全保障法制や農協改革の推進に意欲を示した。

 自民党の田中和徳組織運動本部長は後半国会について「国民への説明責任を果たす。謙虚さが大事だ」と述べた。公明党の山口那津男代表は記者会見で、統一選前半戦の結果を「安定的な政権運営に資するものだ」と評価した。

 一方、細野氏は静岡市で記者会見し「来年の参院選で踏みとどまらないと二大政党の資格を失う」と強調。民主党の枝野幸男幹事長は国会内で記者団に、候補者擁立に苦しんだ前半戦を「がっぷり四つに組めないところがあった」とした。