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2017年4月8日 紙面から
九日告示の名古屋市長選を目前に、市議会の五会派も臨戦態勢に入っている。自民、民進、公明、共産の四会派の議員はそれぞれ濃淡はあるものの、前副市長の岩城正光(まさてる)氏(62)を支援。減税日本は代表を務める現職の河村たかし氏(68)の市政継続に全力を挙げる。各会派の団長や幹事長に聞いた。
河村市政は劣化の極みだ。ぜひ、変えていきたい。河村市長は職員との信頼関係はゼロで、議会とも分かり合えない。今回の公約を見ても、1000メートルタワーやSL運行など、これまで実現できていないことを相変わらずオウムのように繰り返しているだけ。
われわれが岩城さんを支援する最大の理由は、現場を知っているから。副市長時代には福祉や保育の現場に自ら出向き、問題点を洗い出してきた。そういった能力は素晴らしく、結果として新たな児童相談所の設立にもつなげた。
演説会や街頭での応援演説、電話作戦など選挙戦ではやるべきことをやるだけだ。「まず投票に行ってください。名古屋を変えましょう」と訴えることで、選択肢はおのずと決まる。このフレーズを繰り返し、自分たちの選挙のように市民に思いを伝えていきたい。
市議団は所属十七人全員が個々で支援することを決めており、岩城さんの当選に向けて全力を挙げる。九日の出陣式にも全員がそろい踏みする予定だ。
公約集を見ると、市民税5%減税を廃止した場合の財源の充て方などに共感する点が多い。目玉にしている小学校の給食無償化などは、前向きに考えるべきだ。
河村さんは観光施策などで良いアイデアを出す場合はあるが、地に足が着いた市政運営ができていない。公務員の権利を守る人事委勧告に、三年連続で完全に応えていないことも非常に残念だ。そして、自分で選んだ副市長を途中で解任した結果、今回の選挙構図をつくり出している。その責任は免れない。
岩城さんに足りないのは知名度だ。多くの会合に呼び、いろいろな団体の支援を取り付けられるようにしていくつもりだ。
この八年間、河村市長は市職員の能力を引き出すこともなく、その結果、職員は疲弊してきた。市役所は二万五千人の職員でできている。職員をひとまとめにして同じ方向を向かないと、市の施策は実現できない。職員の能力を十分に引き出せるかが、次の市長に求められることだ。
岩城さんは副市長経験もあり、虐待問題や子育て分野で実績がある。それが大きな強みで、将来の名古屋を支える大きな力を持っていると期待している。一つの実績は、百の言葉より大きい。河村市長のように勢いだけではもう駄目だ。
団の一人一人が、岩城さんを後方支援していく。短期決戦なので、いかに岩城さんの名前を浸透させるかに尽きる。とにかく岩城さんを多くの人に会わせ、これまでの実績を語ってもらい、岩城さんの声を聞いてもらうしかない。
「庶民のための政治」という理想を実現するために、市長は二期八年で非常に頑張ってきた。自身の給与を年八百万円に減らし、退職金も廃止した実績は大きい。市民税減税や名古屋城天守閣の木造復元などでも成果を上げた。
だが、市議報酬問題など道半ばの課題も残っている。市長与党として、四年前の選挙と同じように街頭演説などで実績を訴え、全面的にバックアップしていく。できるだけ多くの人と握手をして、市長と触れる機会を増やしたい。会員制交流サイト(SNS)などを通じた若者への働き掛けを強め、投票率アップも図らないといけない。
次の四年は、市長が掲げる理想にさらに近づくためにある。待機児童対策や、なごや子ども応援委員会の体制強化も大きな課題だ。市長の手で名古屋を元気にしてもらうことを期待している。
河村市政は刷新しないといけない。市民税減税は市民サービスが削減され、生活に大きな影響を与えているので廃止しなければならない。名古屋城天守閣の木造復元も、市は当初は「税金投入しない」と言っていたが、今では「投入しないように努力する」と変化してきた。
河村市長はうそで政治をやろうとしている。二元代表制の観点から、市長が議員報酬に言及するのもおかしい。市民の声を聞いて決めるべきだ。
岩城さんは真面目で、人の話をよく聞く。相手に迎合するのではなく、自分の意見をしっかりと持っている。一方で、河村市長は現場に行かないし、市民の声を聞かず、自分の思いで施策を進めようとしている。現市政の問題点を理解し、市政を変える姿勢を持っているのは岩城さん。市民と岩城さんの対話を広めていきたい。
(市長選取材班)