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2017年3月18日 紙面から
政治資金パーティーで出席者と笑顔で話す河村市長=名古屋市東区のホテルで |
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四月の名古屋市長選で、三期目を目指す河村たかし市長(68)の政治資金パーティーが十七日、市内で開かれた。長年、河村氏を支えてきた後援会員らが気勢を上げたが、高齢化は隠せない。陣営幹部は「これまで以上に浮動票をつかむ選挙になる」と気を引き締めた。
「よう来てもらった。アイ・ラブ・ユー」
なじみの支援者を前に、上機嫌であいさつした河村氏。パーティーには、衆院議員時代の盟友で民進党の松木謙公衆院議員が姿を見せ、連携を模索する東京都の小池百合子知事から「よりよい名古屋市のために奮闘する市長のパワフルさに敬服する」との祝電も。支援する企業経営者や、高校時代の同級生ら約七百人が集まった。
河村氏の選挙戦は、これまで後援会「ハトの会」の会員らが、電話作戦などでフル回転する。現在、会員数は千人余というが、衆院議員時代からの支援者が多く、六十代以上の高齢者が目立ってきた。
河村氏は市議会解散請求(リコール)に合わせた二〇一一年の市長選で、過去最多の六十六万票余を獲得。前回一三年も四十二万票余を得た。
得票率はいずれも60%台の圧勝。ただ、減税日本の基礎票は過去の市議選や国政選挙から十万票弱とみられ、過去三度の市長選では圧倒的な知名度で浮動票を積み上げてきたといえる。
減税日本の幹部は「もともと組織に頼る選挙ではないが、油断できる状況ではない。十八歳選挙権で、若者も意識した活動をしていかないと」と新たな支持層の掘り起こしに意欲を見せた。
市長選には前副市長の岩城正光(まさてる)氏(62)も出馬予定で、十九日に事務所開きをする。
(安田功)