吉田町長選は、現職の田村氏が、無所属新人で元町議の平野積氏（６１）を大差で破った。投票率は５９・６５％。

　田村氏は津波避難タワー計十五基設置といった実績を掲げ、国との太いパイプをアピール。加えて、防潮堤かさ上げとにぎわいづくりを両立させた「シーガーデンシティー構想」も訴え、幅広い支持を集めた。当選を決め「豊かで勢いのある町にする」と語った。

　今回から統一選に加わった清水町長選では、現職の山本氏が、無所属新人の元町議鈴木勝一氏（４５）を破った。投票率は５６・９２％。

　山本氏は、連合静岡や公明党県本部、農業関係を中心に各団体の推薦を受け、組織力で選挙戦を優位に進めた。子育て支援の充実といった八年間の政策も信任を得た。争点の一つの柿田川を活用した地域振興について、山本氏は「（伊豆半島ジオパークの見どころであることを生かし）伊豆の市町と連携して観光客を呼ぶ」と述べた。