静岡

吉田、清水 8年ぶり町長選

2015年4月22日

◆防災や行革 候補者第一声

支援者と必勝を誓う町長選の候補者=吉田町で

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 二十一日告示された県内の三町長選と六町議選は、小山町長選で現職が無投票で再選を果たし、吉田、清水町長選はいずれも八年ぶりの選挙戦に入った。六町議選は二町で削減された定数七六を八十九人が争う。このうち女性は十三人で、吉田、函南は四人が立候補した。

◆吉田町

 吉田町長選は、いずれも無所属で新人の元町議平野積さん(61)と、現職の田村典彦さん(71)が第一声を上げた。 

 平野さんは同町片岡の事務所で「子どもを中心に家庭、学校、地域が手をつなぎ、協力し合って育てていくトライアングルの仕組みを作りたい」と教育改革への決意を述べた。情報公開の徹底や行財政改革の断行などを訴え、「勇気を持って前に進み、一緒に新しい町をつくっていきましょう」と支持者らに呼び掛けた。

 田村さんは、同町住吉の事務所で「東日本大震災で町はピンチとなったが、ピンチをチャンスに変えるため、津波避難タワーを作った」と実績を強調。「今後は防潮堤のかさ上げに取りかかる。完成後は最も安全な町になる」と、既に国と水面下で動きだしているプロジェクトを披露。選挙カーに乗り込み町内に繰り出した。

◆清水町

 清水町長選は、いずれも無所属で新人の元町議鈴木勝一さん(45)が行財政と規制の改革、現職の山本博保さん(77)が町政の継続を第一声で訴えた。

 鈴木さんは同町長沢の事務所前で出陣式を開いた。「税負担を増やさずに、行政が汗をかいて町民の生活と働く人を支える」と決意を述べ、支援者百人とともに「ガンバロー」と気勢を上げ、遊説に出発した。

 同町堂庭で開かれた山本さんの出陣式には、栗原裕康沼津市長らが応援に駆けつけ、人脈をアピール。山本さんは全国的な人口減少に触れ「子育て支援の充実で、清水町では人口増のまちづくりができている」と実績を強調した。