静岡

富士宮市長選 現新一騎打ち

2015年4月20日

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 統一地方選の後半戦となる一般市長選と市議選が十九日告示された。静岡県内は富士宮市長選と湖西、富士宮、富士、沼津、三島、熱海、下田の七市議選がいずれも選挙戦になった。富士宮市長選は、ともに無所属で、再選を目指す現職の須藤秀忠氏(68)=民主推薦=と、新人の高齢者支援NPO法人理事近藤千鶴氏(59)の一騎打ちになった。七市議選は計百五十議席の定数に対し、計百七十七人(現職百二十三人、元職八人、新人四十六人)が立候補を届け出、七日間の舌戦をスタートした。女性の立候補は二十一人。いずれも二十六日に投票、即日開票される。

富士宮市長選が告示され、候補者とがんばろうと気勢を上げる支持者=19日午前、富士宮市で(立浪基博撮影)

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 富士宮市長選は、医師不足に悩む市立病院の再建や、富士山の世界文化遺産登録を生かしたまちづくりの在り方が争点となる。

 須藤氏は富士山本宮浅間大社で出陣式を開き、当選祈願の神事の後に第一声。支援者ら四百人に、医師確保の展望などを訴えた。自民の推薦は受けていないが、地元選出の望月義夫環境相ら自民党の国会議員二人が応援演説に立った。

 初日は市中心部で街頭演説したほか、市議選の立候補者の応援もこなした。

 近藤氏はJR富士宮駅前の選挙事務所で出発式。応援に駆けつけた県内の女性市議や、乳児を抱いた母親など三十人を前に「市政に女性の目線を取り入れたい」と力を込めた。

 街頭演説は地元の芝川地区からスタート。その後は選挙カーで市北部、中心部を巡り、医療や福祉の充実を訴えた。

◆富士宮市長選立候補者(2)=届け出順

須藤 秀忠(すどう・ひでただ) 68歳 無現 当選1回

市長(元)県議・社会福祉法人理事長・市議長▽静岡大短大=民主推薦

近藤 千鶴(こんどう・ちづる) 59歳 無新

高齢者支援NPO法人こころの泉理事(元)芝川町議▽富士宮東高