静岡

吉田町長選 立候補予定の現新2人が公開討論

2015年4月18日

◆防災、地域活性化など舌戦

 吉田町長選(二十一日告示、二十六日投開票)で四選を目指す現職の田村典彦さん(70)と、新人で元町議の平野積(つもる)さん(61)の公開討論会(榛南青年会議所主催)が十六日、町学習ホールであり、防災、地域活性化などのテーマで持論を述べた。

 防災では、田村さんは「津波防災まちづくりは命を守る対策、財産・生産活動を守る対策、被災時の生活支援の三本の柱を絶対にやり遂げてみせる」と主張。平野さんは「災害発生時の重要度は自助が七、共助が二、公助が一。町民の命を救うことが使命であれば、自助や共助に対しても行政はしっかり対応する必要がある」との考えを示した。

 地域活性化では、田村さんは「海浜回廊のシーガーデン構想を展開し、物資供給拠点確保事業区域に設置する情報発信拠点と連携させ、空港やインターからの人の流れを呼び起こす」。平野さんは「民間の人々に立ち上がってもらうことを前提に、町の活性化を阻害している要因があるのか、町にどれだけに力があるのか、まずは現状分析が必要」と述べた。

 有権者に対しては、田村さんは「今が有事ととらえ、有事に対処できる首長を確実に選択してほしい」、平野さんは「活気あふれ、町民がわくわくしながら暮らせしていける町にしたい」と訴えた。 

(伊藤一樹)