静岡

浜松市議選 女性躍進 19%に

2015年4月13日

 前回に続き七選挙区すべてで選挙戦となった浜松市議選は十二日投開票され、市議会の新たな顔ぶれが決まった。自民系は過半数に及ばず、女性候補者の躍進が目立った。市民に重責を託された候補者は、支持者と喜びを分かち合い、行財政改革や子育て支援策、地域の問題など市政の重要課題に臨む抱負を語った。

 「女性だから、三十歳だから、子育て中だからできる仕事を皆さまにお見せしていく。新たな舞台に立ち、今後も全力で戦っていきたい」。定数五を七人で争った浜松市議選の浜北区で、初当選した北野谷富子(ふくこ)さんは支援者の拍手に包まれながら、うれし涙をこらえ決意を語った。

 昨年十一月に長男を出産したばかりの子育て世代。元ミス浜北で、地元の民主県議、連合系組織がフル回転し、支持層を固めた。

 今回の選挙戦では北野谷さんをはじめ十一人の女性が立候補。最多だった前々回の二〇〇七年の六人を上回る九人が当選した。浜松市議会では過去最多の当選人数となり、これまでは全国二十政令市で最低だった女性議員率6・8%は19・6%にアップした。

 区別では女性議員ゼロはこれで東、西、天竜区のみ。女性が最も多く当選したのは中区(定数一四)で、女性候補六人のうち五人が当選した。新人の須藤京子さん、鈴木唯記子さんが初当選し、元職の鈴木恵さんが返り咲き、小黒啓子さん、幸田恵里子さんの現職二人が再選を決めた。南区では、新人の馬塚彩矢香さんが社民の推薦を受け、最年少で初当選を果たした。