静岡

浜松市長選 嶋田さん「出馬遅れ反省点」

2015年4月13日

支持者の前で敗戦の弁を語る嶋田博さん=12日午後8時18分、浜松市中区で

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 浜松市中区の事務所でテレビの出口調査結果を「うん、うん」とうなずきながら見守った嶋田さんは、及ばないことが分かると早々に敗戦の弁。「残念でしたが、市政を変えてほしいとの市民の期待を感じることはできた。市民目線の立場で、暮らし第一と訴えたのは、十分伝わったと思う」と述べると、支持者から大きな拍手が送られた。

 区再編反対や中小企業支援など、現職と対立する公約を多く掲げたが、出馬表明が三月中旬と遅れ、浸透しきれなかった。「立候補が遅かったのが反省点。戦う中で、つくづく市は広いと感じた。もっと早い時期から、市政に不満のある北区や天竜区を回れれば良かった」と敗因を分析した。

 当選した鈴木さんには「行政区の再編は早急に結論を出さずに、住民との話し合いをしてから結論を出してほしい」と注文した。

 陣営幹部の中安俊文さんは「単純に比較できないが、二〇〇七年の市長選で共産党が推薦した候補や、一四年の衆院選で、浜松市から出馬した共産党の候補よりも得票率が高い。鈴木さんには、その票を直視してほしい」と話した。