静岡

前半戦 あす投開票

2015年4月11日

 第十八回統一地方選の前半戦となる浜松市と静岡市の両政令市長選と静岡県議選、浜松市議選が十二日に投開票される。浜松市長選には現新二人、静岡市長選には現新三人が立候補して争っている。県内の選挙を含め、全国で十道県知事選と五政令市長選、四十一道府県議選、十七政令市議選が同日に投開票される。

◆浜松市長

 八年ぶりの選挙戦となった浜松市長選は、無所属で三選を目指す現職の鈴木康友氏(57)と、無所属で共産党が推薦する新人の嶋田博氏(66)が、行政区再編を含む行財政改革のあり方などを主な争点に一騎打ちを繰り広げている。

 人口減少、公共施設やインフラの老朽化といった課題に対し、鈴木氏は行革の徹底で浮いた財源を子育てや社会保障、インフラ改修などに充てていくと強調。嶋田氏は区再編や行き過ぎた行革に反対し、市の基金を福祉サービスの充実などに使うよう主張している。

◆静岡市長

 静岡市長選は、無所属で自民党、公明党、新党改革が推薦する現職の田辺信宏氏(53)と、無所属で共産党が推薦する新人の松浦敏夫氏(62)、同じく無所属新人の高田都子(ともこ)氏(62)が立候補。田辺氏は駿府城の天守閣再建に向けた本格的な発掘調査、松浦氏は浜岡原発の永久停止と廃炉、高田氏は女性の市民税ゼロを重点政策に挙げ、支持を訴えている。

◆県議

 県議選(定数六九)は無投票当選が決まった九選挙区を除く二十四選挙区で八十一人が五十五議席を争っている。深刻な人口減少問題、全国に比べて遅れている経済の回復、防災対策を主な争点に、自民党三十二人、民主党十四人、公明党五人、共産党四人、無所属二十六人が論戦を展開している。

 自民党系の最大会派「自民改革会議」が現状の過半数を維持できるかが焦点。選挙結果は、川勝平太知事の県政運営にも影響を与える。

◆浜松市議

 浜松市議選(定数四六)は、七選挙区に現職三十四人、元職四人、新人二十人の計五十八人が立候補。うち女性が十一人いる。二〇〇五年の市合併後、同市議会の女性議員は六人が最多で、これを上回るかどうかが注目される。