静岡

静岡市長選私が推します

2015年4月7日

 静岡市長選の投開票まで、残すところ五日。迫る審判に向け、三人の立候補者をよく知る身近な人々に推薦の言葉を寄せてもらった。

 現職の田辺信宏さん(53)と連れ添い四半世紀近い妻は「とにかく人の話をよく聞く」、新人の元県商工団体連合会事務局長の松浦敏夫さん(62)の元部下の女性は「何をまず優先すべきかを教わった」と真摯(しんし)な仕事ぶりを語り、新人の高田都子(ともこ)さん(62)と薬局を経営してきた兄は「しがらみがなく、大きなビジョンを示せる」と推した。(上から届け出順)

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田辺信宏さんの妻 亮子さん(51)

◆人の話をよく聞きます

 結婚して24年になりますが、大げさでなく自分より人のことを考えている人です。それが損であろうと、人のことが先に立つので、時にはそこまでしなくてもと思うほど。独身のころから一貫して変わっていません。

 2期目を目指すに当たって、周りから八方美人だとか優柔不断とかよく言われますが、これはものの捉え方。とにかく人の話をよく聞きます。政治家にとって説得力ある話をするのは、さほどハードルが高くないでしょうが、人の話を聞くことは政治家でなくても容易ではありません。

 自分の考え方や主張と違っても、いったんすべてを聞いた上で話をします。早く結論を求める方からすると、歯がゆいかもしれません。でも、話を聞くのは政治家にとって大切なことで、私もなかなかできないため、すごく尊敬しているところでもあります。

 

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松浦敏夫さんの元部下 瀬川るみさん(45)

◆優先すべきことを示す

 自営業をしていた15年ほど前から知っています。2007年に県商連事務局に入り、事務局長だった松浦さんの指導に「こんな厳しい人だったのか」と思いました。

 県商連は私たち庶民が言ってもなかなか変わらないことを、どうしたら良くなるかと考えるところ。毎朝新聞を読み合わせ、ニュースに対し「どう思うか」と聞かれるのですが、勉強していないと怒られました。常に会員のために動き、必要があれば自ら話を聞きに行っていました。

 下田市のペンション経営者が困窮し、入学する子どものランドセルも買えないと妻が泣きついてくると、すぐ出掛けて支援が受けられるよう助けた。自分の実務に取りかかるのは夕方以降。夜遅くまで働き、掛川の自宅まで慌てて終電で帰っていました。松浦さんの姿勢から「何をまず優先すべきか」を教わったと思います。

 

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高田都子さんの兄 高田隆右さん(66)

◆しがらみなく市民目線

 明るくてこびないから、初対面で人に好かれます。割り切りと行動力があるのも、静岡市の可能性を大きく開くことにつながると思います。

 経営する会社と70万都市は規模は違うが、市長が市民の命と財産を守るのは当然で、市の将来を見据えた運営ができるかが問われています。40年間一緒に仕事をし、行動と成果を間近で見てきました。前向きでスケールの大きなビジョンを示せます。慣れていないので立候補予定者の討論でうまく話せない場面もありました。だけど滋賀や千葉の前知事、横浜市長も女性でした。失敗した人はいないし、女性特有の粘り強さ、思い切りの良さを発揮すれば、大丈夫。

 20年間母を介護してきた思いやりの気持ちは市政に生かせる。企業、団体から推薦をもらわず、しがらみがない。市民目線です。

(静岡市長選取材班)