静岡

各党幹部 国会会期中でも県内入り

2015年4月5日

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 統一地方選前半戦の県議選・政令市議選(十二日投開票)の告示後、最初の週末となった四日、浜松市など静岡県内には、国会会期中の党幹部が公認・推薦候補の応援のために次々と駆け付け、それぞれ党にとって選挙での勝利が重要なことを強調、支持を訴えた。

 

◆自民・塩谷氏

県議、市議選の応援で「自民党候補に一票を」と呼びかける塩谷立党政調会長代行=4日午後1時34分、JR浜松駅北口で

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 自民党は県連会長を務める塩谷立党政調会長代行が、JR浜松駅前で開かれた県議選新人候補の出陣式に顔を出した。安倍政権として、安全保障法制や社会保障などの課題を「政治を安定させて、しっかりと前に進める」とアピール。

 統一地方選は「人口減少社会で地方が厳しい時代を迎える。政権と地域が連携を取って地方活性化を図るため、与党が勝ち抜くことが大事」と訴えた。県議選(定数六九)は「少なくとも過半数、できれば四十近くと思っている。特に浜松市中区は四人区だから(公認二人のうち当選が)一人なら負け、二人で勝利だ」と陣営に奮起を促した。

◆民主・細野氏

「議席確保で県政を進める」と民主党への支持を訴える細野豪志党政調会長=4日午前11時11分、浜松市中区で

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 民主党は県連会長の細野豪志党政調会長が、県西部を中心に公認候補者の事務所などを精力的に回った。浜松市内では県連幹部の県議選候補の事務所を訪れ「今回の選挙は川勝県政を信任するかどうかが争点。われわれが議席を確保することで県政を前に進める。自民党ばかり当選すると、ブレーキをかけることになる」と支持を呼びかけた。

 民主党代表選で岡田克也代表に敗れたことも踏まえ「民主党はバラバラと言われるが、私が岡田さんを支えられれば一つになったと納得してもらえると思う」と党の結束も強調していた。

◆共産・志位氏

「県議の空白を解消させてほしい」と支持を訴える志位和夫共産党委員長=4日午後3時8分、JR浜松駅北口で

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 共産党は志位和夫委員長がJR浜松駅前で街頭演説を行い、県議選や浜松市議選、同市長選の公認・推薦候補への支持を求めた。現職がいない県議選は「空白はどうしても解消させてほしい」と訴えた。

 安倍政権が今国会にも提出する集団的自衛権行使のための安全保障関連法案について「日本が攻撃されなくても、正真正銘の武力行使をする仕掛けを作ろうとしている」と指摘。統一地方選は「自民党に入れたら戦争への一票になる。民主党に入れたら、どこに行くか分からない。共産党への一票は平和への一票になる」と声を張り上げた。