静岡

前半戦告示後、初の週末 候補者走る

2015年4月4日

◆訴え 祭りで街頭で 

 統一地方選前半戦の告示後、最初の週末となった四日、各選挙区の候補者たちは、人出を求めて地域の祭り会場や街頭へ繰り出した。

◆静岡市長選

氏子らに支持を呼び掛ける無所属現職=4日午前10時1分、静岡市葵区で

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 三月二十九日に告示された静岡市長選は、この週末が選挙戦の折り返し。現新三人の候補者は、朝から地域の催しに顔を出したり、企業回りで支持固めを図ったりと、朝からフル回転した。

 静岡市葵区であった静岡浅間神社廿日会(はつかえ)祭の山車出発式には、無所属現職が法被の上にたすきを着け、神事に臨んだ。終了後は地元市議の案内で早速、氏子にあいさつ回り。「ありがとうございます」と握手を交わすと、「頑張れ」と肩をたたかれ、激励されていた。

 慌ただしく会場を一回りすると、支援する市議にせかされ次の予定に向け、小走りで車に乗り込んだ。

◆県議選 島田市・川根本町選挙区

 自民新人、民主現職、無所属新人が三つどもえで争う県議選の島田市・川根本町選挙区(定数二)は、前日の雨に続き、四日朝も時折小雨がぱらつくすっきりしない空模様。各陣営は、選挙カーによる街頭活動やミニ集会などを中心にこなした。

 選挙序盤で少しでも知名度アップを図りたい自民新人の陣営幹部からは「天気ばかりは仕方がないが、正直つらい」と嘆きも。それでも候補者は、早朝から市内にあるスーパー近くの市道沿いに立ち、ドライバーや通行人らに熱く支持を訴えた。

 五日は開催中の「川根桜まつり」を訪れ、花見客にアピールする予定。天気予報は芳しくないが、選挙戦期間中で唯一の日曜だけに陣営側は「晴れてくれ」と願っている。

◆県議選 沼津市選挙区

女装して勇み踊りを披露した若者らをねぎらう県議選候補者=4日午後0時17分、沼津市内浦三津の内浦漁港で

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 現新5人が争う県議選の沼津市選挙区(定数四)では、民主現職の候補者が、午前中に市内の二つのまつり会場を訪問した。

 同市内浦三津(みと)の内浦漁港では、大瀬まつりの参加者や見物客でごった返す中、まつりの主役を務める、おしろいに長じゅばん姿の若者たちらと握手。「週末は少しでも多く人が集まる場所に行って知名度を上げたい」と、周囲の人たちに積極的に話し掛けて回っていた。

◆県議選 袋井市・森町選挙区

 十二年ぶりの選挙戦となった県議選の袋井市・森町選挙区(定数二)では、無所属新人、無所属現職、自民現職の三人の候補者が、袋井市内の商店街や住宅地などを回った。

 無所属新人は街頭に立ち、子育て支援などを訴えた。

 無所属現職は「浜岡原発再稼働は認めない」と主張。自民現職は「安心安全があって暮らしがある」と防災対策の充実を訴えた。