静岡

橋崩落、実績や展望訴え 浜松市議選・天竜区

2015年4月4日

崩落した原田橋の代わりに設けられた仮設道路を渡り、浦川へと向かう浜松市議選の立候補者の選挙カー=3日午後1時3分、浜松市天竜区佐久間町で

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 原田橋が落ち、仮設道路による天竜川両岸の往来が続く浜松市天竜区。市議選の同区選挙区(定数三)には、現職三人と新人、元職の計五人が立候補を届けた。高齢化に人口減少、林業の衰退。課題山積の中、原田橋をどうするかに第一声でふれる候補が目立った。

 無所属現職の一人は仮設道路が三月下旬、雨で一時通行止めになったことに言及。「私も国に行って、話をしてきた。多少の増水でも、びくともしないものにと検討に入っている」と、傘を手にした支持者を前に“実績”を強調した。

 共産元職は「北遠の道を守っていかなくてはならない。象徴が原田橋であり、安全な場所に、早急に、再建が必要だと訴えていく」と声を張り上げた。

 無所属新人は、雨で水たまりがたくさんできた凸凹の仮設道路を、候補者名の看板をのせた選挙カーで行き来した。「仮設道路がこのままでいいと思わない。もっと頑丈なものにする必要がある。必要なところにはお金をかける」。訴えが山あいにこだまする傍らで、ヘルメット姿の作業員が河川敷で作業を進めていた。