十二日投開票の静岡市長選は、現職の田辺信宏さん（５３）、いずれも新人の松浦敏夫さん（６２）、高田都子（ともこ）さん（６２）が市内を走り回り、支持を訴えている。三人の政策や主張はもとより、趣味や好み、人柄も判断材料の一つ。それぞれの素顔に迫ろうと、二十の質問をぶつけてみた。

　三人は自分をどんな動物にたとえるのか。田辺さんと松浦さんがともに「カメ」を挙げ、高田さんは統合前の薬局会社のマスコットキャラクターの「ライオン」を選んだ。

　好きな歌は小田和正「今日もどこかで」（田辺さん）、新沼謙治「ふるさとは今もかわらず」（松浦さん）、今井美樹「ＰＲＩＤＥ」（高田さん）と三者三様だった一方、言われてうれしい言葉は、三人そろって「ありがとう」。

　静岡市の観光名所には、信号が無いのに安全に人と車が行き来する「札の辻」（田辺さん）、国宝指定で四百年前の技術が凝縮される「久能山東照宮」（松浦さん）、世界文化遺産の構成資産である「三保松原」（高田さん）をそれぞれ挙げた。

　「宝物は」との問いに、田辺さんが「家族と友達」、松浦さんは「四人の子どもと八人の孫」、高田さんは「一緒に会社で働いてきた仲間」と、三人ともに物ではなく人だと回答した。

（静岡市長選取材班）