静岡

浜松市長選 2氏の公約

2015年4月1日

 浜松市長選は十二日の投開票に向け、各候補が支持拡大にしのぎを削っている。人口減少対策、産業振興、子育て支援など市政を取り巻く課題に何を訴え、有権者に約束しているのか。公約を比較した。

◆区再編 真っ向対立

 現職の鈴木康友さん(57)は「未来へツナグ新たな挑戦」を唱え、子育て政策の充実や行財政改革を通じた将来世代への負担軽減を重視している。

 新人の嶋田博さん(66)は「財政力を企業優遇から市民の暮らしに」を公約の冒頭に掲げる。政令市の中で比較的に優位にある財政力を、市民サービスに生かす姿勢だ。

 区再編には、両候補が正反対の主張をしている。区を減らす再編案を示し、住民投票の実施を目指す鈴木さんに対し、嶋田さんは区で使える財源を増やし、区制度を拡充する方針でいる。

 産業振興策でも、鈴木さんが「新しい成長産業の集積」、嶋田さんは「中小企業支援」と、重点に違いが見られる。

 子育て・教育政策では、両候補とも待機児童の解消を挙げる。一方で幼稚園や小中学校の統廃合、再編の考え方には温度差がある。

(長崎高大、高橋貴仁)

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 立候補者略歴の四角囲みは推薦政党。党派の略称は自=自民、公=公明、共=共産、改=新党改革、無=無所属。