静岡

静岡市長選 3氏の公約

2015年4月1日

 静岡市長選は十二日の投開票に向け、各候補が支持拡大にしのぎを削っている。人口減少対策、産業振興、子育て支援など市政を取り巻く課題に何を訴え、有権者に約束しているのか。公約を比較した。

◆人口対策に独自色

 現職の田辺信宏さん(53)は「市民七十万人の活力維持」を、新人の高田都子(ともこ)さん(62)は「女性市民税ゼロでみんなお得」、新人の松浦敏夫さん(62)は「安心して住み続けられる静岡市政」をスローガンに掲げる。

 地域経済の活性化や防災など共通する公約も並ぶが、主要な争点である人口減少への取り組み方で三人の独自色がうかがえる。

 田辺さんは、市内から東京に通える新幹線通学の助成制度など若年層の流出や定住対策に注力する。高田さんは、女性に狙いを定めて優遇税制による流出の防止と流入促進を図る。松浦さんは、社会的弱者にとって生活しやすいまちづくりで幅広い世代にアピールしている。

(横光竜二)

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 立候補者略歴の四角囲みは推薦政党。党派の略称は自=自民、公=公明、共=共産、改=新党改革、無=無所属。