静岡

浜松市長選 候補者の横顔

2015年3月31日

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 四月十二日の投開票に向け、舌戦を繰り広げる浜松市長選の候補者たち。何を志し、どんな思いで市長選に臨んでいるのか。横顔を紹介する。

(上から届け出順)

 

 

◆「公に尽くす」を胸に

鈴木 康友(すずき・やすとも)さん 57歳 無現

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 小学校の卒業文集に「将来は政治家か外交官になりたい」と書いた。毎日原稿用紙三枚の日記を宿題に出され、ニュースの感想などを書いたのが政治や社会に関心を持つきっかけになった。

 松下政経塾の一期生。松下幸之助さんから「政治家は己の損得を超えて公に尽くす志を持たなくてはいけない」と教えられたという。「初めて選挙に出て十六年になるが、それだけは心に刻んできた」

 二期務めた衆議院議員時代と市長の仕事を比べ、「何かやるとすぐに結果に出るから、今の方が面白い」と語る。直接市民と関わる機会が多いことに、責任とやりがいを感じている。

 ダイエットをきっかけに、三年前から毎朝三十分の筋トレを始めた。七四キロの体重から一〇キロの減量に成功した後も、毎日続けている。「三十代くらいの体力はあると思っている。何かやり出すとしつこくやる方です」

 趣味はゴルフ、歴史小説の読書。夫婦で外食するのも楽しみ。最近は昔読んだ山岡荘八の「徳川家康」を読み直している。浜松市中区富塚町。

◆弱い者いじめ嫌い

嶋田 博(しまだ・ひろし)さん 66歳 無新

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 愛知県新城市出身で、高校卒業後、国鉄とJR貨物で運転士を務めた。「定時に駅に着いたり、停車位置にぴったりと止まることができたら、今日もうまくできたなと、やりがいを感じた」と振り返る。

 労働組合役員として、国鉄の分割民営化に反対した組合員の職場復帰の運動を退職前まで続けた。労働者の権利を守る活動はいまも現役で、県西部地区労働組合連合議長を務める。日々、非正規雇用やブラック企業などの相談に乗り、解決に奮闘している。「アベノミクスの中で一番対決できるのは、働く人のために仕事をしている私が一番いい」と立候補を決意した。

 小学生の孫二人の話になると柔和な好々爺(や)の表情に。「じーじと呼ばれている。孫と一緒に趣味の川釣りやドライブに行きたい」と笑顔で話す。

 性格は「お人よしで、弱い者いじめは嫌い」。孫の「大変だね」との言葉で疲れが吹き飛ぶという。春闘などで鍛えた体力で、広い選挙区を走り回る。浜松市北区根洗町。