静岡

静岡市長選 3氏の争い

2015年3月30日

第一声を上げる(左から届け出順に)田辺氏、松浦氏、高田氏=いずれも29日、静岡市内で

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 静岡市長選は、三党が推薦する現職の田辺信宏氏(53)と、共産党推薦の前静岡県商工団体連合会事務局長の松浦敏夫氏(62)、ドラッグストアチェーン役員の高田都子(ともこ)氏(62)が立候補。再選を目指す現職に新人二人が挑む三つどもえとなった。

 田辺氏は人口減少社会の中で現在の人口七十万人を維持し、地域経済を活性化すると公約。「駿府城の再建を目指し、ビジターセンターや歴史博物館、サクラの名所など人が集まる仕掛けで交流人口を増やす。中心市街地の呉服町や七間町を外国人が行き交うような世界的水準の街を目指す」と訴えた。

 松浦氏は「日本平山頂の自然や茶畑を削る公園計画に百四十億円も投資するハコもの優先の現在の市政から、市民が主人公となる市政に切り替える」と主張。国民健康保険料のさらなる引き下げや特別養護老人ホームの増設などで市民負担を減らし、安心して住み続けられる市政を目指すと呼び掛けた。

 唯一の女性候補の高田氏は「女性に優しく、女性が住みやすい街となるよう施策を進める」と強調。女性の市民税をゼロにすることで若い女性の流出を防ぎ、消費拡大にもつながると主張した。長年の経営者としの経験を生かし、自らビジネス創業塾の塾長を務めて有力企業への販路開拓を進めるとアピールした。

◆静岡市長選 立候補者略歴(届け出順)

田辺 信宏(たなべ・のぶひろ)氏 53歳 無現 当選1

市長(元)静岡産業大講師・早大マニフェスト研究所客員研究員・県議・市議・松下政経塾生▽早大院 =[自][公][改]

松浦 敏夫(まつうら・としお)氏 62歳 無新

市民団体世話人(元)県商工団体連事務局長・小笠掛川民商事務局長・包装資材製造会社員▽掛川工 =[共]

高田 都子(たかた・ともこ)氏 62歳 無新

ドラッグストアチェーン役員・県健康寿命延伸のための施策に関するアドバイザー(元)薬局社長▽城西大

 【立候補者略歴の見方】氏名、投票日(4月12日)基準の満年齢、届け出党派、現職・新人の別、当選回数、主な職業・役職((元)以下は過去の経歴)、最終学歴の順。[ ]囲みは推薦政党。党派の略称は自=自民、公=公明、共=共産、改=新党改革、無=無所属