静岡

静岡市長選 立候補者 第一声

2015年3月30日

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 浜松、静岡両市長選は、二十九日告示された。八年ぶりの選挙となった浜松では現職鈴木康友さん(57)と新人の嶋田博さん(66)、三つどもえの争いとなった静岡では現職の田辺信宏さん(53)と新人の松浦敏夫さん(62)、新人の高田都子さん(62)による舌戦が始まった。それぞれ政令市のトップを目指し、訴えに力を込めた。

(上から届け出順)  

◆人口70万の活力維持

田辺 信宏(たなべ・のぶひろ)さん 53歳 無所属・現職

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 この四年間、財政の健全化と職員の一体化という土台をつくった。就任したのは東日本大震災の直後、不況のデフレ経済のもと財政は傷ついていた。孫たちにこれ以上借金のつけを回してはいけないと節約に徹した。職員に呼び掛け、自ら身を削って人件費を四十億円圧縮、市が発行する通常債という借金を百十億円節減し財政は健全化された。

 アベノミクスの明るい兆しも見えてきて設備投資をする環境も整った。人口七十万人の活力を維持し、地域経済の活性化に尽くす。優しさと強さを兼ね備えた市のリーダーとして期待してほしい。

◆地域経済守る市政を

松浦 敏夫(まつうら・としお)さん 62歳 無所属・新人

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 地域経済を守る新しい静岡市政を、皆さんと一緒につくっていきたい。先日、徳川家康の時代から根付く伝統ある木工産業の方に話を聞いた。消費増税や円安でつらい、でも伝統をつないでいきたいという思いで頑張っている。本当に頭の下がる思いがした。

 市予算に占める教育費の割合は、旧清水市との合併前より減っている。これからの市を支えていく子どもの未来をつくる教育が後退しているのは問題ではないか。日本平山頂公園の整備に百数十億円が投入されているが、ハコものをやめ、市民の暮らしに回すことが重要だ。

◆女性市民税をゼロに

高田 都子(たかた・ともこ)さん 62歳 無所属・新人

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 政令市にもかかわらず、静岡市の人口は七十万人を切ろうとしている。私でも頑張らなくてはと、立たせていただいた。女性の雇用が縮小し(市外から)帰ってきたくてもできない。静岡が女性に優しく、女性が住みやすく、活躍できるまちになるよう女性のための施策をする。女性のみ市民税をゼロにする。

 世界遺産の富士山、三保松原という素晴らしい宝がある。もっとブランド化し、輝かしいものにしたい。新しい企業、工場、研究所を誘致したい。トップセールスを進める。静岡がさらに輝き、百万人都市になるよう力をお借りしたい。